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[コラム]MVP ラッセル・ウェストブルックの歴史的シーズン(大西玲央) Presented by NBA LIVE Mobile

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6月26日(日本時間27日)に行なわれた『NBA Awards』(NBAアウォーズ)で、最優秀選手賞(MVP)の受賞者として名前を呼ばれたのはオクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックだった。ヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンとサンアントニオ・スパーズのカワイ・レナードが最終候補に上がる中、ウェストブルックは101人の投票者(1票はファン投票)のうち69人から1位票を獲得する圧倒的な投票結果となった。

シーズンを通じた1試合平均のスタッツでトリプルダブルを記録するという、過去にオスカー・ロバートソンが一度だけ達成したことのある偉業を実に55年ぶりに達成するという歴史的な活躍を見せたウェストブルック。今回はそんな彼の偉業を振り返ってみたいと思う。

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2016年10月28日(同29日)、オクラホマシティの開幕2試合目にして偉大なシーズンの狼煙はすでに上がっていた。ホーム初戦となるこの試合で、オクラホマシティファンが愛してきたケビン・デュラントとウェストブルックのコンビの一方は、オフシーズンの移籍でいなくなっていた。1人でどこまでチームを導くことができるのか、誰もが見守るなか、ウェストブルックは51得点、13リバウンド、10アシストの活躍で、シーズン最初のトリプルダブルを記録した。50得点以上をあげながらのトリプルダブルは、1975年にカリーム・アブドゥル・ジャバーが記録して以来初。早くも歴史的なシーズンを匂わせていた。

Russell Westbrook Thunder
ケビン・デュラントがチームを去り、ウェストブルックが覚醒した

そこからのウェストブルックは圧倒的だった。最初の30試合で、7回連続というNBA記録を含む14回のトリプルダブルを記録した。12月17日(同18日)のフェニックス・サンズ戦の勝利では、13回目のトリプルダブルを達成しながら22アシストというチーム記録も作った。ただ二桁スタッツを記録するのではなく、驚異的な数字を連発していたのだ。

2017年2月11日(同12日)の試合は、デュラントがオクラホマシティに敵として帰ってくるとあってメディアは2人の対決を大きく取り上げた。試合はゴールデンステイト・ウォリアーズが130-114とその強さを見せつけたが、第3クォーターにはヒートアップしたウェストブルックとデュラントがタイムアウト中にお互いのベンチに下がりながらトラッシュトークを繰り広げるという一幕もあった。ウェストブルックは37得点、11リバウンド、8アシストと奮闘し、ホームに集まった観客は敗戦ながらも最後まで彼の名前を叫び続けていた。

その数日後、オールスター戦でウェストブルックとデュラントが同じチームになるということでまたもや盛り上がりを見せた。お互いメディアではそのことについての質問を避け続けて迎えた本番、第1Qで2人によるアリウーププレイが飛び出し、多くのファンを笑顔にした。

オールスター後、シーズンが終盤を迎えるにつれてウェストブルックのシーズントリプルダブル、そしてMVP受賞を期待する声が一気に高まっていった。3月22日(同23日)には、シュートを1本も外さずに(フィールドゴール6/6、フリースロー6/6)トリプルダブルを記録するという偉業を達成。同29日(同30日)には、第3Q時点で21点差を追うなか、57得点、13リバウンド、11アシストという圧倒的なパフォーマンスを見せてチームを逆転勝利へと導いた。トリプルダブル時の57得点は、史上最多得点というおまけ付きだった。

Russell Westbrook recorded 41 time triple doubles
1シーズンの回数としてNBA史上最多となる42回のトリプルダブルをマークした

4月9日(同10日)にアウェイで迎えたデンバー・ナゲッツとの試合では、オスカー・ロバートソンの持つ年間トリプルダブル41回というNBA記録を塗り替える42回目のトリプルダブルを達成した。新記録を達成した時点では残り時間は4分16秒あり、サンダーは10点差で負けていた。しかしウェストブルックの驚異的な活躍で猛追し、最後は彼が3ポイントブザービーターを決めて逆転劇を演出した。この日の敗戦でデンバーはプレイオフ進出の望みが絶たれたにもかかわらず、場内はウェストブルックに対する『M-V-P』コールが鳴り響いた。

終わってみればシーズン平均31.6得点、10.7リバウンド、10.4アシスト。プレイオフではヒューストン・ロケッツに敗退したものの、同シリーズ中でも37.4得点、11.6リバウンド、10.8アシストと平均トリプルダブルを叩き出した。

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すべての激闘が終わり、迎えたNBAアウォーズ――。白いワイシャツに細いネクタイ、ドレスパンツと、この日のウェストブルックは決して「彼らしい」奇抜なファッションではなかった。MVP受賞が発表され壇上にあがると、「感謝したい人が何人かいるから」と一度受け取ったトロフィーをプレゼンターのアダム・シルバーNBAコミッショナーに預けたまま、感謝の言葉を述べ始めた。

神への感謝から始まり、チームのオーナー、ゼネラルマネージャー、コーチ陣に自分をドラフトしてくれたことへの感謝を述べた。そこからはビデオ担当や医療チームなどあらゆるチーム関係者への感謝を続けた。さらに、チームメイトを壇上に呼び込み、シーズンを戦い抜いたライバルたち、そしていつもは敵対しているメディア関係者にも謝意を伝えた。

Russell Westbrook Thunder
MVP受賞後、チームメイトとともに

家族への言葉を口にする直前に「今日は泣かないと決めていたのだけど……」と言って言葉に詰まり、ウェストブルックはしばらくうつむいた。再び口を開くと、目を潤ませながら話し続け、最後はもう涙を流しながら、止めどない感情をあらわに、ただただ感謝の言葉を語り続けた。

シーズン中は、その爆発的な活躍、常にエネルギーがあり余っているかのような動き、メディアへの冷たさ、デュラントとの確執、奇抜なファッションなどウェストブルックの様々な面が見られたが、MVP受賞式の壇上の彼こそが本来の姿だったのかもしれない。そう感じずにはいられない、人間味溢れる10分間だった。

ゴールデンステイト・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズによるファイナル・トリロジー(三部作)という形で幕を閉じた2016-17シーズンだったが、何年も先にこのシーズンの話になったとき、筆者は間違いなく真っ先にウェストブルックのことを思い出すだろう。それほど特別な活躍だったと感じている。

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そんなウェストブルックがカバーアスリートを務める『NBA LIVE Mobile』では現在、彼をフィーチャーしたイベントの真っ最中だ。トリプルダブルにちなんだライブイベント「トリプルダブルキング」を達成していくと、強力なウェストブルックを手に入れることができるので、ぜひ挑戦してみてほしい。

Russell Westbrook Thunder
「トリプルダブルキング」は、能力値の高いウェストブルックを手に入れるチャンス

さらに6月30日から期間限定ライブイベント「プレイオフ ウェスタン」が始まった。このプレイオフイベントは、今後、「プレイオフ イースタン」、「ファイナル」と続いていく予定なので、自分のデッキを強化する好チャンスだ。

シーズンが終わった後も、こうしてゲームを通して余韻が味わえるのも『NBA LIVE Mobile』の醍醐味のひとつかもしれない。未経験のユーザーも、今なら序盤からウェストブルックをはじめとした強力なプレイヤーを獲得できる機会があるので、始めるには良いタイミングと言えるだろう。

文:大西玲央 Twitter:  @BullsFiJ


NBA LIVE Mobile Icon Russell Westbrook

■名称:NBA LIVE Mobile
■基本プレイ:無料(アプリ内課金あり)
■ダウンロード: App Store及びGoogle Play


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