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ウルブズにNBA初の中国人共同オーナー誕生へ

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ミネソタ・ティンバーウルブズのグレン・テイラーが、2名に一部株式を売却する見込みとなった。NBA初の中国人共同オーナーが誕生することになる。『AP通信』が報じた。

新たにオーナーグループに加わるのは、35歳の上海の投資家Lizhang Jiangと、ニュージャージーの不動産王マイヤー・オーバック。後者が9.5%、前者が5%の株式を取得する。

NBAは元ヒューストン・ロケッツのヤオ・ミンの助けもあり、中国でのブランド確立のために大きな投資を行なってきた。Liangは5%を手にするだけだが、その存在は国外に大きなマーケットを持っていたわけではなかったウルブズにとって中国における存在感や市場の可能性につながる。

NBAではクリーブランド・キャバリアーズのダン・ギルバートが2009年、中国グループと15%の売却を交渉したが、取引は成立しなかった。

テイラーは以前から、ミネソタにチームを残し、今後数年は大株主として自身に運営を続けさせる後継者を探していた。昨年、メンフィス・グリズリーズの共同オーナーであるスティーブ・カプランと真剣な交渉に臨んだが、カプランがグリズリーズから自由になれずに頓挫した。

今年4月、ウルブズがトム・シボドーをヘッドコーチ兼会長とし、スコット・レイデンをGMとした際に、テイラーはしばらくウルブズのトップでいる計画を明確にしていた。その時点で、テイラーはすでにLiangとオーバックを将来的な投資家として見出していた。

ウルブズは12年連続でプレイオフ出場を逃している。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ