カワイ・レナードが退団を望んでいると報じられるサンアントニオ・スパーズ。球団はその場合に備え、オールスターに2回選出された元ファイナルMVPとのトレードについて検討している。ドラフト指名権や売り出し中の若手がいることから、実現可能な選択肢としてすぐに名前が挙がったのは、ロサンゼルス・レイカーズやフィラデルフィア・76ers、ボストン・セルティックスだ。
一方で、『The Ringer』のケビン・オコナー記者は6月15日(日本時間16日)、レナードの移籍先の新たな候補がフェニックス・サンズだと伝えた。
オコナー記者は「リーグの複数の情報筋によれば、サンズのライアン・マクドノーGMがドラフト1位指名権を使ってレナードを獲得できるか調査しているようだ」と報じている。
だが、『AZCentral.com』のスコット・ボードー記者は「その報道は真実ではない」と、サンズが球団初のドラフト1位指名権を使ってレナードを狙うことはないと否定した。
「実際には、サンズは1位指名権で取引することに関心を抱いていない。アリゾナ大学のセンター、ディアンドレ・エイトンを指名するとみられる。トレードを望んでいると言われるレナードだが、彼と指名権をトレードすることにサンズは興味がない」。
7フィート1インチ(約216センチ)のエイトンは、以前から全体1位指名候補と目されており、今月上旬に本人もサンズとのワークアウト後に「自分が1位(指名)と知っている」と述べた。
ただ、マクドノーGMはオフシーズンを前に、早ければ来季からプレイオフ進出を競えるようにすることを目指し、強化を早めていく考えを公言している。レナードが健康なら、19歳のエイトンよりも早くその目標を達成する貢献ができるだろう。
しかし、ボードー記者は「サンズの立場からはまったく意味がないトレード」と、レナードが来年夏にもサンズを離れることができるから、球団は合意しないと伝えている。
「レナードは2018-19シーズン後にフリーエージェントとなる。サンズは最も貴重な資産を、1年以上いるかも分からない選手のためにトレードする危険を冒すことになるのだ」。
サンズの担当記者であるボードーは「非常に確かなことだ。サンズがレナードのために1位指名権をトレードすることはない」と、疑問の余地はないと結論付けた。
原文: Report: Phoenix Suns won't deal No. 1 pick for Kawhi Leonard by NBA.com