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2015-16映像判定規定を改定

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9月30日(日本時間10月1日)、NBAは、2015-16シーズンの映像判定に関する規定の改定が理事会の投票で承認されたことを発表した。

15-16シーズンも、試合中に映像判定が必要なプレーが生じた場合、コート上で試合を裁く3人の審判がリプレーセンターにプレーの確認を要請できる。昨季の規定からの変更点は、最終的な判定を下す人物が対象の範囲により変わること。今季からは同センターに現役の審判が常駐し、映像判定の対象になったプレーの判定を下し、最終的な判断をコート上の審判に伝えるという。

NBAバスケットボール運営部門エグゼクティブ・バイスプレジデントのキキ・バンダウェイは、「映像判定の対象となる15の事例は明確で、コート上で試合を裁く審判が裁定に関わる必要はない。バスケットボールでは試合の流れが重要だ。より早く判定を下せれば、それだけ選手とコーチが早く試合を再開できるようになる」と、規定改善の理由を説明している。

リプレーセンターに常駐する審判が判定する映像判定の範囲:

・得点と認められたシュート、あるいは対戦チームの選手からファウルを受けながら放ったシュートが2点フィールドゴールまたは3ポイントシュートだったのかどうか定かではない場合。

・各ピリオド終了のブザーと同時にシュートが決まったかどうか定かではない場合。

・ボールがアウト・オブ・バウンズとなった際、どちらのチームのポゼッションでゲームを再開するか定かではない場合。

・シュートを決めた際に選手がショットクロック・バイオレーションを犯したか定かではない場合。

・ゴールテンディング/バスケットボールインターフェアを犯したか定かではない場合。

・時計が機能していない場合(ファウル、バイオレーションがなかったとき)。

・ショットクロックの24秒がリセットされずプレーが続行された場合。

・コート上にいる選手人数が規定通りか定かではない場合。

 

コート上の審判団が判定する映像判定の範囲:

・フレイグラントファウルか定かではない場合。

・クリアパス(速攻などで相手が確実に得点できる状況での守備側のファウル)かどうか定かではない場合。

・オフ・ザ・ボールの状況でファウルがあったかどうか定かではない場合。

・各ピリオド終了時にファウルがあったかどうか定かではない場合。

・ファウルがコールされた際、選手がショットクロック・バイオレーションを犯したか定かではない場合。

・選手間の口論があったか定かではない場合。

・時計が正しく機能していない場合(ファウル、バイオレーションがあったとき)。

・制限エリア内でのファウルか定かではない場合。

 

リプレーセンター常駐の審判による裁定結果を聞けるのはコート上の主審のみで、残りの2名は裁定後即プレーを再開できるよう、選手に所定の位置につくよう促す。

また、映像判定によりコート上の審判団が裁定を下せる範囲のプレーが生じた場合は、3名のうち2名が問題となったプレー映像を見直し、リプレーセンター常駐審判との話し合いで裁定を下す。コートに残った審判1名は、判定後即プレーが再開できるよう、選手に所定の位置につくよう促す。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ