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コービー・ブライアント、現役最後のスパーズ戦で指脱臼も最後までプレイを続ける

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2月19日(日本時間20日)、ステイプルズ・センターで行なわれたサンアントニオ・スパーズ対ロサンゼルス・レイカーズは、7選手が二桁得点を決めたスパーズが119-113で勝利した。

今季終了後に現役を引退するコービー・ブライアントにとって最後となったスパーズ戦後、これまで鎬を削り合ったティム・ダンカンとブライアントは、互いに賛辞を送り合った。

ブライアントは、「キャリアを通じて彼(ダンカン)、それに彼のチームと対戦するのは楽しかった」と、試合後にコメント。

「心から楽しんだよ。彼らとの対戦が僕をプッシュし、プレイを楽しませてくれた。このマッチアップがもうないと思うと、少し悲しいね」。

「選手として、僕たちはお互いに認め合っている。どちらの力が上とか、どちらがより偉大な選手とかは関係ない。お互いのキャリアを認めるということなんだ。彼も僕も、お互いのキャリアの価値を認め合っている。今夜もプレイで素晴らしい会話をする機会に恵まれた」。

ブライアントがダンカンと初めて対戦したのは1997年12月5日のことで、ダンカンが19得点、ブライアントがベンチ出場から17得点を記録した試合だ(98-88でレイカーズ勝利)。現役最後の対戦となった今夜は、1球団でのNBA史上最多勝利記録を持つダンカンが、NBA史上最多勝利数を誇るレイカーズ一筋でプレイしたブライアントに勝利している。

ダンカンは試合後、「僕たちはもう何年も対戦してきた。素晴らしい対戦だった」と、語った。

「彼との対戦は常に最高の試合になった。彼と対戦するときには必ずAクラスのプレイをしないといけない。彼がこちらのベストを引き出す存在だからね」。

「彼は素晴らしい競技者で、それを今夜の試合でも証明した。第4クォーターに(右手の)指を脱臼したけれど、プレイし続けた。この姿勢が彼という選手を表している。ただ、今日は彼についてだけ考えるわけにはいかない。僕たちが試合に勝って、再び正しい道筋に戻れるかどうかだった。僕たちは試合に勝つために来たんだ」。

ブライアントは脱臼の治療後もプレイし続け、第4Q残り1分23秒にはプルアップジャンプシュートを決め、レイカーズが4点差(107-111)に詰め寄った。だが、スパーズは直後パティ・ミルズが3ポイントシュートを成功させると、フリースローでリードを広げ、直近8試合で7勝目をあげた。

スパーズ(46勝9敗)は、トニー・パーカーが25得点、6アシスト、ラマーカス・オルドリッジが16得点、8リバウンド、ミルズが15得点、7アシスト、カイル・アンダーソンが14得点、ダンカンが12得点、13リバウンド、ボリス・ディーアウとラスール・バトラーがそれぞれ10得点で勝利に貢献。

4連敗のレイカーズ(11勝45敗)は、ブライアントが25得点、ルー・ウィリアムズが21得点、ジョーダン・クラークソンが20得点、ジュリアス・ランドルが11得点、15リバウンドをあげている。

ボックススコア

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ