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渡嘉敷来夢がファンの質問に回答、心に留めている言葉は『何事も自分らしく』

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7月28日、WNBAシアトル・ストームの渡嘉敷来夢が、NBA JapanのLINE公式アカウント上でユーザーから質問を募集し、回答した。渡嘉敷は、シーズン中の多忙を縫って、現地早朝10時からの電話インタビューに参加。WNBA挑戦のために日本を発つ直前の記者会見のときと同様、明るく元気な様子でひとつひとつの質問に丁寧に答えてくれた。

以下、NBA JapanのLINE公式アカウントに掲載した一問一答のフルバージョン(LINEに届いた6000本を超える質問の中から、厳選した質問をNBA Japanが代読。カッコ内は元の質問者)。

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Q:移籍して一番苦労したことはなんですか?(きむらさん)

A:英語です。

Q:WNBAに行って外国人と日本人の差はどんなところでしたか?(田村 柾斗さん)

A:高さと、やはり身体の強さが全然違います。

Q:WNBAと日本との大きな違いはありますか?(ゆいがさん)

A:身体の強さであったり、高さだと思います。プレースタイルはそんなに変わりないと思います。

Q:練習時間は、どのくらいですか?(山藤みうさん)

A:ミーティングとかも含めて3時間くらいで終わります。身体を動かす練習は、1時間半から2時間くらいです。日本よりは短いですね。でも試合数が多くて、試合と試合の合間が少ないので、休みがないんです。なので1日1回の練習が普通です。

Q:アメリカで生活していて、言葉の壁はどのように乗り越えたのですか?(めぐみさん)

A:通訳のダイアン(大西ムーア・ダイアン)がいるというのはあるんですが、自分でも積極的に覚えたり、何かしらしゃべるようにしています。

Q:バスケットボール選手になろうと思ったきっかけはなんですか?(NaRuuuさん)

A:特にきっかけはありません。身体を動かすことが好きでバスケットを始めて、そこから高校で本気でバスケをするようになって、気づいたら実業団に入ってて、今ここにいるっていう感じです。初めてバスケをやったのは中学1年生のとき。小学生のときは陸上とか、遊び程度でバスケットもやっていましたが、誰かに教わるとかはなかったです。

Q:自分より大きな選手と戦うとき、怖くありませんか? どうやって大きい選手と戦うときに気持ちを切り替えていますか? また、大きな選手と戦うときに大事なことは? アドバイスをください(SHUJIROさん)

A:大きい選手よりも自分が何で勝っているか、というところですね。高さで負けてる分、スピードやテクニックでは勝てるんじゃないかと思って戦っています。最初は相手の高さに対して恐怖心というか、日本では慣れないことだったのでちょっと気にはなったんですが、今はだいぶ、最初よりは慣れてきました。

Q:渡嘉敷選手は試合で緊張しますか? そのとき、渡嘉敷選手はどのようにして緊張をほぐしていますか?(ゆーやさん)

A:試合前はすごく緊張するんですけど、試合が始まってしまうとあまり緊張しないです。日本にいるときよりも今のほうが緊張しなくなりました。あまり深く考えすぎないようにしているからだと思います。コートに出たら自分のやるべきことをやるだけだ、と思って出ているので。願掛けとかもしないです。ジャンプボールに飛んだら緊張が解けるというか。

Q:休日は、何をして過ごしているんですか?(荷見夏帆さん)

A:休みのときは基本、ゆっくりしています。あまり休みがないので。日本にいるときも部屋で休んだり、DVDを見たり、音楽を聞いたりしていました。

Q:小学生の頃の身長をおしえてください!(たかこさん)

A:小学校卒業のときに170㎝でした(現在は191cm)。

Q:渡嘉敷さんみたいにリバウンドをいっぱいとるために、意識していることはありますか? また、自分が集中的にしている練習は何ですか?(池田裕美さん)

A:リバウンドを取るコツはポジション取りだと思います。ボールを取りに行く、というよりも、最初に自分がマークしている選手に身体を当てて、ポジションを確保してから取りに行く、というイメージです。WNBAでも取れるときはそんな感じですが、日本にいるときよりもリバウンドの数は少ないです。自分のマークマンに取られているというわけではないんですけど、プレーエリアが外寄りになっていることが少し影響しているかもしれません。今、集中的に練習しているのはシューティングです。日本にいるときもシューティングはしていたんですが、アメリカに来てからは打つ場所が(外寄りに)変わりました。

Q:試合前によく聞く歌はなんですか?(ごんちゃんさん)

A:こっちに来てからはまったく聞いてないです。日本にいるときは、がんばれるような曲というか、テンション上がるような曲を聞いたり、あとはそれこそ気持ちが上がっているときは、静かめの曲を聞いたりとか。本当にどの曲を聞くとかは全然決まっていません。

Q:どうすれば自分のプレーに自信が持てますか?(将英さん)

A:自分を信じること。自分も自分に自信を持っているわけではないんですけど、でも自分がやってきたことを信じることが、自然と自信につながっているのかなとは思います。思い込むというより、自分自身が自分を信じてあげないと始まらないのかなと思うので、ただ自分がやってきたことを信じている、という感じです。

Q:僕はガードをやっています。どんなガードが頼りなるなと思いますか?(どーぞのさん)

A:人それぞれ違うと思うんですけど、センターの自分としては、やっぱり今ポジションを取って欲しいと思ったときにそこに動いてくれたり、自分がポジションを取れたときにボールをくれたりしてくれるガードですね。そういう信頼関係があると、プレーしやすいかなと思います。

Q:女子のバスケで一番必要なことは何だと思いますか?(藤原沙喜さん)

A:世界に出ると高さでは勝てないと思うので、やっぱりスピードとシュート力だと思います。

Q:常に自分の心に留めている言葉などありますか?(舞香さん)

A:「何事も自分らしく」ですね。自分らしくプレーしたいし、自分らしくいたい、ということで、「自分らしく」という言葉を座右の銘のような感じにしています。

Q:アメリカで手応えを感じた点、また、苦戦している点はなんですか? それと9月にシアトルに観戦に行きます! 試合の見所や、観光のおすすめなどがあれば教えていただきたいです(鈴木美紗樹さん)

A:手応えを感じているところは、スピードですね。スピードの部分では、ほかの選手にも負けていないのかな、と思います。逆にまだまだだなと思うのは、身体の当たりの強さだったり、タフなプレーなどははこっちの選手のほうが強いので、自分ももっとがんばらないとなと思っています。観光のおすすめは……自分が行ったのはスペースニードルですね。あとスタ―バックスが好きなので、スタバ一号店に行くのもいいんじゃないかなと思います。試合の見所は、チーム全員で戦っているところを見ていただけるといいかな、と思います。

Q:日本の選手はもっと海外に挑戦したほうがいいと思いますか?(つちやちほさん)

A:そうですね。挑戦したい気持ちがあるんだったら、したほうがいいと思います。ただ、人に言われて行ってプレーできるようなところではないと思います。本当に自分のなかに強い意志がないとプレーできないところだと、こっちに来て改めて感じました。

Q:私はセンターですけど、少しみんなより背が低いんです。中で勝負したいんですけど何か良い技とかありますか?(Moёさん)

A:大きい選手を相手にしたときは、フックシュートを打ったり、背中を向けてプレーするのではなくローポストでボールをもらったら一度リングを見て、そこから1対1をするとかですかね。スピードや技術で勝負すると良いと思います。

Q:ワンハンドシュートを届かせるにはどうしたらいいですか?(豊島木実さん)

A:これは練習しかないですね。まずはリングの近くから、ただひたすら打ち続けることだと思います。本当に近場からやったほうがいいと思います。自分はツーハンドシュートはバスケを始めた最初の頃だけで、中1の途中くらいからワンハンドシュートに変えました。ただ、JXに入ってから(フォームを)直されたりとかはしましたね。

Q:貝類が好きだとのことですが、アメリカに行って好きな貝は見つかりましたか?(たいへいさん)

A:特にないですね(笑)。コンディションには特に注意しているので、こちらでは生ものを食べないようにしています。

聞き手・構成:及川卓磨(NBA.com/Japan 編集長) Twitter: @oitaku

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