4月13日(日本時間14日)、ステイプルズ・センターで行なわれるユタ・ジャズ対ロサンゼルス・レイカーズには、様々な見どころがある。
最大の注目を集めるのは、言うまでもなくコービー・ブライアント(レイカーズ)の引退試合だ。昨年11月に現役引退を発表したのがまるで昨日のように感じられるが、明日、ついに20年というキャリアにピリオドを打つ。
ブライアントはNBA史上初の1チームで20年プレイした選手で、通算5度の優勝(1999-00~2001-02、2008-09~2009-10シーズン)に加えて、通算得点でもマイケル・ジョーダンを上回り歴代3位の数字を残している。
幼少の頃からレイカーズファンだったというブライアントは、引退試合を前に、「ホームで最後を迎えられることに大きな意味がある」と、心境を明かした。
「レイカーズの大ファンとして育った子供にとって、成長して、大好きなチームで20年もプレイして、20年というキャリアを通じてプレイできたことは、夢が叶ったようなもの。街が成長し、発展していく姿を見てきた。その逆も然りだろう。ここ(ロサンゼルス)以外に、自分のキャリアの最後を迎えたいと思える場所はない」。
一方のジャズにとっては、感傷に浸っている余裕はない。彼らにとっては4シーズンぶりのプレイオフ進出がかかった重要な一戦となるからだ。
ジャズがプレイオフに進出するには、レイカーズ戦の勝利は最低条件のひとつとなる。現在ウェスタン・カンファレンス8位のヒューストン・ロケッツとは勝率(49.4%)で並んでおり、今季の直接対決も2勝2敗のイーブン。だが、カンファレンス内の戦績でロケッツ(27勝24敗)がジャズ(24勝27敗)を上回っているため、ロケッツを越すには最終戦でレイカーズに勝利し、かつ、ロケッツが同日サクラメント・キングスとのホーム最終戦で敗れなければならない。
この試合は日本時間14日(木)午前11時30分より、NBA Japanで無料ライブ配信を予定している。
また、WOWOWでは『コービー・ブライアント現役引退スペシャル』と題し、81得点をマークした伝説のゲームであるラプターズ対レイカーズ戦(14日午後11時~)、そしてコービー引退試合となるジャズ対レイカーズ戦(15日午前0時~)の放送を予定している。コービーの歴史を振り返る特別VTRも流されるという。
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