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リオ五輪準々決勝プレビュー:アメリカ対アルゼンチン

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試合開始: 8月17日 18:45 (日本時間18日 6:45)

12年前のアテネ・オリンピック男子バスケットボール準決勝、アルゼンチン代表はマヌ・ジノビリが29得点の活躍を見せてアメリカ代表を下し、五輪で同国史上初の金メダルを獲得した。

あれから10年以上の月日が経った今も、アルゼンチンをリードしているのはジノビリで、同国の黄金世代が揃って出場する五輪は、おそらく今大会が最後になる。その大会で、またしても米国を相手にアップセットをやってのける機会を手にしたのだから、縁というものは不思議なものだ。

今大会の米国は、銅メダルに終わった2004年以降、最も付け入る隙のあるチームと言える。予選ラウンドを5戦全勝で終えたとはいえ、セルビア代表戦(94-91)とフランス代表戦(100-97)は共に3点差での辛勝。オーストラリア代表戦は最終的に10点差(98-88)で勝利したものの、一時リードを許した。過去の大会との比較にはなるが、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪での予選ラウンドで、米国が17点差未満で勝った試合は、わずか1試合しかない。

ベテランが集まるアルゼンチンは、予選ラウンドで3位となる1試合平均88.2得点を記録するなどオフェンスが好調で、ファクンド・カンパッツォ、アンドレス・ノシオニ、ジノビリ、ルイス・スコラの4選手は、予選ラウンドでの得点ランキングで13位以内に入っている。米国も苦戦を強いられたものの、予選1位の平均104.8得点をあげたところはさすがだ。両チームは、3ポイントシュート成功率でも予選トップ3に入る数字を残しており、準々決勝は見応えのある試合になることが予想される。

ジノビリ、スコラを含むNBA経験選手を多く擁しているとはいえ、米国有利の下馬評には変わりない。ケビン・デュラント、カイリー・アービング、カーメロ・アンソニーを中心とする米国の勝利を予想する声は多いが、もしアルゼンチンの大番狂わせが起こるとすれば、底力のあるジノビリが出場している今大会なのかもしれない。

原文: Men’s Olympic Basketball Quarterfinals: What To Watch For by Jack Maloney/NBA International (抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ