NBAプレイオフ2017 イースタン・カンファレンス決勝に勝ち進むチームが、5月15日(日本時間16日)に決まる。
勝てば2012年以来となるカンファレンス決勝進出が決まるボストン・セルティックスは、本拠地TDガーデンで因縁のライバル、ワシントン・ウィザーズを迎え撃つ。
過去3年の対戦成績だけで比較すると、同会場では圧倒的にセルティックスが有利だ。今シリーズを含め、ホームでのウィザーズ戦では直近8連勝している。第7戦でも勝利を確信しているセルティックスのエイブリー・ブラッドリーは「自分たちこそ、クリーブランド(キャバリアーズ)と対戦すべきチームであり、彼らに勝ってNBAファイナルに進出すべきチームだと思っている」と語った。
セルティックスが勝ち上がりに王手をかけて臨んだ第6戦、ウィザーズはジョン・ウォールの逆転3ポイントショットにより、92-91で勝利を掴んだ。しかし、第6戦後に審判が誤審を認め、最後のプレイでセルティックスにあと1秒与えられるべきだったと、Last 2 Minutes Report(試合の残り2分間のリポート)で明かしたことが物議を醸している。
ラストショットを放ったセルティックスのアイザイア・トーマスは「あと1回ドリブルができていたかもしれない」と、同試合のラストプレイを振り返った。
「もしくは(マーキーフ)モリスを抜けたかもしれない。少なくとも、もう少し距離を置けたかもしれない。ただ、結果は結果。気にしても仕方がない。後になってから『あと1秒あった』と言われるほうが酷いよ」。
一方、1979年以来初のカンファレンス決勝進出まであと1勝に迫ったウィザーズは、2014年を最後にTDガーデンで1勝もあげられていない。3年ぶりに敵地でセルティックスに勝てるかどうかは、第6戦でウィニングショットを決めたウォール、それからブラッドリー・ビールの活躍にかかっている。
ウィザーズが誇るバックコートデュオは、プレイオフを通じて好調を維持している。ウォールはプレイオフ平均27.9得点、ビールは23.8得点を記録しているため、守備に定評のあるセルティックスとて、簡単に抑えられる相手ではない。
どちらが勝つにせよ、カンファレンス決勝で王者キャブズに挑戦する権利を得るには、これまで以上のハードワークが求められるだろう。
運命の一戦を前に、プレイオフで平均25.1得点を記録しているトーマスは「重圧なんてものの存在は信じない」と言う。
「いかなる類のプレッシャーであれ、そんなものに怖気づかないほどの努力をしているからね」。
原文:5/15 Game 7 Preview: Wizards at Celtics by Celtics.com(抄訳)