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リオ五輪準決勝プレビュー:スペイン対アメリカ

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試合開始:8月19日 15:30(日本時間20日 3:30)

オリンピック過去2大会の決勝を含め、アメリカ代表とスペイン代表が、4大会連続で対戦する。

大会前からアメリカと並びメダル候補にあげられたスペインのリオデジャネイロ・オリンピックは、予想外のスタートだった。クロアチア代表、ブラジル代表との予選ラウンド戦に敗れて2連敗を喫し、決勝ラウンド進出に黄色信号が点灯しかけたが、それから3連勝を収め、グループBを2位で通過。準々決勝ではフランス代表に92-67で完勝した。

スペインのキープレイヤーは、得点(17.0)とリバウンド(8.7)でチーム最多の数字を記録しているベテランのパウ・ガソルだ。ガソルを含め、ファン・カルロス・ナバーロ、ルディ・フェルナンデスら5選手は、12年前のアテネ五輪にも出場しているため、国際大会での経験に関して言えば、今大会のアメリカよりも豊富ということになる。

一方のアメリカも、予選ラウンドでは物足りなさを感じる試合が多かった。それでもグループAを首位で通過すると、アルゼンチン代表との準々決勝は105-78で圧勝し、盤石の状態を整えつつある。

アメリカにとって、ケビン・デュラントの復調は大きい。デュラントは、フランス戦で9本中7本の3ポイントシュート成功を含むゲームハイの27得点をあげ、勝利に貢献した。試合後、アグレッシブにプレイできた理由を聞かれたデュラントは、「ほかの選手は考え方が異なるかもしれないけれど、僕の場合は、結果を気にしなければ、より自由に、よりアグレッシブにプレイできる。コートで僕自身でいられれば、結果は自然とついてくる」と、返答。重圧を感じずにプレイする方法を取り戻したようだ。

準決勝で実現した世界ランキング1位と2位による対決に注目だ。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ