ニューヨーク・ニックスのフロントがフィル・ジャクソンからスティーブ・ミルズ(新球団社長)とスコット・ペリー(新GM)に変わったとは言え、それがベテランフォワードのカーメロ・アンソニーとの関係修復につながったわけではない。今は単純に休戦しているだけだと『ニューヨーク・ポスト』のマーク・バーマン記者は語っており、アンソニー移籍の可能性について分析している。
ミルズは今週アンソニーと話し合うためにミーティングを設定したかどうかは明かさなかった。だが、ヒューストン・ロケッツへの移籍を望んでいるスター選手と「常にコミュニケーション」を取っているとだけ話している。
スコット・ペリーを新GMとして紹介し、ミルズの球団社長への昇進を発表した月曜日(日本時間火曜日)の記者会見で、新フロント陣はアンソニーのトレードは決して確実なものではなく、チームの一員として残ることも容易に考えられると語った。
『ニューヨーク・ポスト』は先日、ミルズとペリーはアンソニーと話し合いを持ち、希望移籍先を増やせないか確認するようだと伝えた。しかしジャクソンが何度もアンソニーは「どこか違う場所」に行くべきだと主張したような、ニックスの再建の邪魔であるという姿勢は見せなかった。
「カーメロとフィルの間で起きたことを掘り返そうとは思っていない。わかっていることは、私はシーズンが終わってからカーメロと常にコミュニケーションを取ってきたということだ。カーメロがチームの一員だったとしてもいい成長ができるチームだと思っている。彼がいなくても同様だ。カーメロ側とは常にコミュニケーションを取り、お互いにとっていい結果をもたらす答えを出したい」とミルズは話している。
また、「いつまでにやらなければ、というタイムラインは設けていない」と彼は付け加えた。
そしてプレイオフに進出するためのタイムラインもないようだ。45分の記者会見は、主にミルズとペリーの新たなビジョンについて語られるものだった。
最終決断こそはミルズが行なうが、ペリーにも決断する「余地」は与えられるようで、ニックスは「若さ、身体能力、チームワーク、ディフェンスに力を入れる」という。4年連続で出場できていないプレイオフや、葬られたトライアングルオフェンスについて触れられることはなかった。
「一緒に成長することができ、いずれ優勝を狙えるチームだと感じられるようなグループを作りたい」とミルズは語っている。
原文:‘No timeline’ for Melo’s exit from Knicks by NBA.com(抄訳)