今季のデトロイト・ピストンズは、レギュラーシーズン37勝に終わりプレイオフ進出を逃した昨季の罪滅ぼしをしようとしている。昨季の失敗の一因には、ポイントガードのレジー・ジャクソンがシーズンの大半を通じて本来の姿でプレイできなかったことがあげられる。2017-18シーズンは、チームがジャクソン完全復活を期待していると『The Detroit News』のロッド・ビアード記者が伝えた。
控えガードのイシュ・スミスが立派に代役を務めたとはいえ、昨季開幕からジャクソンが21試合を欠場後、ピストンズはゆっくりとプレイオフ争いから脱落していった。ようやく復帰したジャクソンは100%の状態からほど遠く、NBAトップクラスと言われた第4クォーターを圧倒する得点力を発揮した2016年の面影すら見られなかった。
今季のピストンズ、そしてセンターのアンドレ・ドラモンドが期待するのは、ジャクソンの完全復活以外にない。ピストンズはジャクソンの左ひざを健康な状態に保つため、今夏はバスケットボールを使った運動をさせない方針を取った。そして、回復状況を慎重に見定めている。
スタン・バン・ガンディ・ヘッドコーチは「レジーはフィジカル面で自信を取り戻す必要がある。以前のようなプレイができると信じないといけない」と語った。
「ここまでの経過は順調。長いオフシーズンのプロセスだった。彼は自信を持っている。今は、毎日『もっとやりたい』と思っている段階で、良い兆候だ。ゴールにアタックして、リーグトップ10のポイントガードに間違いなく入る力を発揮した2年前と同じようなプレイを決める自信とともに復帰するだろう」。
カリフォルニアでトレーニングを続けるジャクソンには、チームのリハビリ専門医であるマーク・クランストンがついている。トレーニングキャンプに向け、ジャクソンは今後練習量を上げていく予定だという。
ドラモンドは先日「レジーと僕は、バットマンとロビンのような関係なんだ。ロビンがいなければバットマンもいないし、バットマンがいなければロビンもいない」と話した。
「仕事をこなすには2人必要。どちらかが欠けていたら、機能するチームは持てない。昨季苦しんだ理由は、レジーが作り出すイージーな得点機会がなかったからだ」。
今夏ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが退団し、ボストン・セルティックスとのトレードでエイブリー・ブラッドリーを獲得した際マーカス・モリスを放出したピストンズは、昨季と異なる先発ラインナップで今季に臨む。
原文:Pistons' Jackson to ramp up workload in coming weeks by NBA.com