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3ポイントシュートのためにプレーすることは「間違い」だと主張するP・ジャクソン

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フィル・ジャクソンは3ポイントシュートと分析があまり好きではない。現地10日、ゴールデンステイト・ウォリアーズがウェスタン・カンファレンス準決勝でメンフィス・グリズリーズに1勝2敗と勝ち越された際、3Pを重視するチームたちに対し、ジャクソンは皮肉的に「どうなるかね?」と尋ねた。

ウォリアーズはそれから3連勝し、グリズリーズとのシリーズを4勝2敗で制して、ウェスタン・カンファレンスの決勝に進んだ。そして今では、ヒューストン・ロケッツを相手に3勝1敗と勝ち越している。ジャクソンは同24日に再びツイッターを手にし、「考えを修正」と投稿した。

「いくつか考えを修正。1) 3Pシューターは好きだが、3Pショットのためにプレーするのは間違いだ。ペネトレイションが攻撃の第一原則である」

「2) JR(スミス)、シャンプ(イマン・シャンパート)、パブロ(プリジオーニ)らには満足している。ベストのプレーを発揮するのに必要な快適なゾーンがある。彼らにはNBAでそれを見つけてほしい」

「3) 3Pショットはあらゆるバスケットボールにとって最重要なものではない。WNBAはエキシビションゲームで極端なことをやっているが、2Pショットを軽視してはいけない」

ジャクソンは少しトーンを変えたが、彼の発言のいくつかは理に適っていない。

まず、ペネトレイションと3Pシュートは相容れないものではない。ペネトレイションはオープンな3Pシュートを打つためのチャンスを作る。『NBA.com』によれば、レブロン・ジェイムズ、ジェフ・ティーグ、ジェイムズ・ハーデンは、レギュラーシーズンにおける1試合あたりのドライブ数でトップ15に入る選手たちであり、プレーオフではトップ5に入る。それは、守備を崩壊させ、マークされていないチームメイトを作り出しているということだ。

次に、3Pシュートを生かすことは、2Pシュートの価値を損ねるものではない。『NBA.com』によると、レギュラーシーズンのウォリアーズは、5フィート以内や10~14フィートのシュート数でトップ10に入るチームだった。

また、この考え方は、ウォリアーズが守備においてリーグで最も効率的なチームだという事実を無視している。ほかのチームがボールをバスケットに入れることができないのであれば、攻撃の際にどこからシュートを放とうが関係ない。

両手で数えきれないほどのチャンピオンリングを獲得したジャクソンには、その意見を共有し、信頼性を高めようとする権利がある。だが、今の各チームは明らかに異なるプレーをしており、シュートやポジションフリーのバスケットボールを重視している。それは、ジャクソンがニューヨーク・ニックスの戦略に組み込むべきものかもしれない。

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