ロサンゼルス・クリッパーズのポール・ピアースが9月26日(日本時間27日)、『The Players' Tribune』で2016-17シーズンを最後に引退すると発表した。
昨季を最後に引退したコービー・ブライアント、ティム・ダンカン、ケビン・ガーネットに続き、同じ世代のピアースもユニフォームを脱ぐことになる。ボストン・セルティックスでガーネットとともに優勝を経験したピアースは、ウェスタン・カンファレンス有数のチームと目される故郷のクリッパーズで、現役としてのキャリアに終止符を打つこととなった。
ピアースは「これで終わりだ。僕のラストシーズンになる」と明かしている。
「バスケットボールから前進するタイミングだ。難しい決断はなんでもそうだけど、落ち着かなければいけないと思う。僕は穏やかに引退するよ。でも、もう1シーズン残っている。もう一つのチャンスがね」。
ピアースは19年のキャリアのうち、最初の15シーズンをセルティックスで過ごした。そのうちの9シーズンで、現在クリッパーズを率いるドック・リバースHCのもとでプレイしている。
「クリッパーズで、自分が育った街で、素晴らしいチームでチャンスがあると感じている」と、ピアースは自身のラストシーズンでのクリッパーズの躍進に意気込んだ。
「僕らはハングリーなんだ。優勝したい」。
「NBAで18年戦ってきて、どのアリーナでのプレイも最後になるなんて信じられない。だから、練習、バス移動、チームディナー、残された時間のすべてを楽しむよ。最後の目標に向けて自分の役割をこなしたい」。
昨季はクリス・ポールとブレイク・グリフィンの負傷でポストシーズンのプランに狂いが生じたクリッパーズだが、両選手が復帰したことで、球団内外を問わず大きな期待を寄せられている。今季はタイトルを狙えるという自信も、もう1シーズン戦うというピアースの決断につながったとみられる。
38歳のピアースは、18年のキャリアで平均20.6得点、5.7リバウンドを記録。2008年のファイナルではMVPを受賞し、オールスターには10回選出されるなど、同世代を代表する選手の一人だ。
原文:Paul Pierce announces 2016-17 season is his last by Sekou Smith/NBA.com(抄訳)
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