シカゴ・ブルズのパウ・ガソルが、ジカ熱の脅威からリオデジャネイロ・オリンピックへの出場を取りやめることも検討していると明かした。
ガソルはAPに対し、「自分や家族の健康を危険にさらさないために、オリンピックに参加しないと決めるアスリートたちがいても驚かない」と、大事なのは健康だと述べている。
「僕は考えているところだ。ほかのすべてのアスリートや、リオに行くことを考えているほかの人たち同様に、考えなければいけない」。
スペインを牽引するのはガソルや弟のマルク・ガソルだが、メンフィス・グリズリーズに所属する後者は負傷ですでにオリンピック出場が微妙となっている。
リッキー・ルビオ、サージ・イバカ、二コラ・ミロティッチといった選手たちが出場すれば、スペインはメダルを競えるだけの力がある。だが、ガソル兄弟不在で優勝候補アメリカを倒すのは難しいだろう。
ブルズは2008年以来となるプレイオフ不出場に終わったが、P・ガソルは今季、1試合平均16.5得点、11リバウンドを記録している。
オリンピック不参加を検討しているアスリートはガソルだけではなく、112年ぶりにオリンピック競技となったゴルフのロリー・マキロイも、出場するかどうかを検討中だという。サッカー女子アメリカ代表のゴールキーパー、ホープ・ソロもジカ熱を心配しており、オリンピックには出場する考えだが、できるだけ自室にとどまるつもりだと明かしている。
ロイター通信は今年2月、米国オリンピック委員会が各スポーツの連盟に対し、ジカ熱への心配が精神的に響くのであれば、アスリートやスタッフがブラジルに向かわないことを検討すべきと通達したと報じている。
また、150名の医療関係エキスパートは先週、世界保健機関に文書でオリンピックの延期や開催地変更を進言している。
原文: Pau Gasol may not play for Spain in Rio Olympics for fear of Zika virus by Sporting News(抄訳)