ニューヨーク・ニックスへの篤い忠誠心で知られるパトリック・ユーイングは、プレイヤーとしてもチームの歴史を象徴する存在だ。
数年間のアシスタントコーチ職を経て、現在はシャーロット・ホーネッツで副ヘッドコーチを務めているユーイングであるが、古巣であるニックスにヘッドコーチとして戻ることを望んでいるようだ。ユーイングはニューヨーク・デイリーニュースに対して以下のように語っている。
「この役割(ニックスのヘッドコーチ職)は、私にまさにベストフィットだと思わないかい? 私の背番号はマディソン・スクエア・ガーデン(ニックスの本拠地)に永久欠番として掲げられている。私は今もそこに生き続けているんだ。もし面談の機会を得られるのなら、実に光栄だ」。
しかし報道によると、ニックスの球団社長であるフィル・ジャクソンはカート・ランビス暫定ヘッドコーチに将来もその役割を担ってもらいたいようだ。
事実フィル・ジャクソンは、デレック・フィッシャー前ヘッドコーチを採用した2014年にユーイングに対しては面談の機会すら設けなかった。このことはユーイングの立場の厳しさを示しているともいえるだろう。
「私は長年コーチ職を務めて、もう13年になるんだよ? 私ほどの経歴のない者がヘッドコーチになるのを見てきたし、最近もよく目にする」。
このように語るユーイングであるが、彼がニックスのヘッドコーチになるのは現実的に難しいだろう。
理由は簡単である。絶大な影響力を誇るジャクソン球団社長はトライアングル・オフェンスにこだわりを持っており、それを実行できる人材を求めているからだ。
ユーイングの指導スタイルはそれと異なるため、他の候補が選ばれるという見方が大勢だ。
原文: Patrick Ewing hoping to interview for Knicks' head-coaching gig by Sporting News