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6戦4敗のクリッパーズ、リバースHCは「良いプレイができなくても勝つための道を」

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12月4日(日本時間5日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦で、インディアナ・ペイサーズはようやく健康な状態で自分たちの武器や戦術を見せることができた。一方、第3クォーターに失速したクリッパーズは、ペイサーズの良かった点よりも最近の自分たちの不調に集中している。

Indianapolis Star』のネイト・テイラー記者は、ペイサーズの視点からこのように伝えた。

39日間、19試合にわたり、ペイサーズは全選手が健康なら、どれだけの力を出せるかと夢見てきた。そしてポール・ジョージ、C.J.・マイルズ、ケビン・セラフィンが復帰し、ペイサーズはリズムを生み出し始めている。

最初の12分間は厳しかった。ショットに苦しみ、クリッパーズに抗えず、15点差をつけられた。だが、残りの36分間は、ペイサーズに何ができるかを示した。強度を高め、ターンオーバーを強いてトランジションから得点し、スーパースターたちが最高のプレイを見せる。終盤の接戦をしのぎ、ペイサーズは111-102と勝利した。ロードで今季2勝目だ。

通算では10勝10敗という成績だが、ロスターがそろっていれば1勝0敗という数字は励みになる。ジョージは「最も大事なのは、全員が貢献したことだ」と述べた。

「この勝利には全員が大きく貢献した。僕らは1人の選手だけにプレッシャーをかけちゃいけない。すべての試合で、チーム全員で頑張ることが必要なんだ」。

ペイサーズは7選手が12得点以上を記録した。サディアス・ヤングは17得点、7リバウンドをマーク。第2Qにペイサーズの挽回を導いたロドニー・スタッキーは16得点。クリッパーズに20ターンオーバーを記録させ、逆に自分たちは9ターンオーバーにとどまった。

そして、ジョージだ。9日ぶりに復帰したジョージは、16得点、7リバウンド、5アシストを記録した。

一方、『Los Angeles Times』のベン・ボルチュ記者は、クリッパーズ側の視点を次のように伝えた。

クリッパーズは6試合で4敗目。そのうちの2敗は、1週間でペイサーズ相手に喫した黒星だ。ドック・リバース・ヘッドコーチになってから最低の記録となった70得点で敗れたロードでのペイサーズ戦と比べれば、改善された点はあった。

リバースHCは「個々の試合に負けただけだと感じている」と述べつつ、こう続けている。

「あの試合、この試合と落とすことはあるかもしれない。だが、負ける以上に勝つはずだと思っている。我々は良いチームだと思う。ただ、すべての試合でそれを発揮しなければいけない」。

「ハーフタイムに選手たちには『悪い夜にしてはいけない。ハードな夜にしなければいけない』と言ったよ。ハードな夜とは、良いプレイができなくても勝つための道を見つけるということだ。悪い夜というのは、それを見つけられずに敗れるということだ。今の我々は悪い夜にしてしまっている」。

原文:Pacers’ high means Clippers’ low by NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ