オスカー・ロバートソンは、55年ぶりにNBA史上2人目の『平均トリプルダブル』を達成し、年間トリプルダブル達成回数の新記録を樹立したラッセル・ウェストブルックに、直に祝福の言葉をかけたかった。
78歳のロバートソンは、4月12日(日本時間13日)にチェサピーク・エナジー・アリーナで行なわれたデンバー・ナゲッツ対オクラホマシティ・サンダーの2016-17レギュラーシーズン最終戦に姿を見せ、試合前にウェストブルックと言葉を交わした。そして、試合中に執り行われた記念式典で銅像をウェストブルックに手渡した。
ロバートソンは式典でウェストブルックを称え「ラッセルが(トリプルダブル記録更新を)追い求めていたとき、私は、私の存在がそこにあるべきと感じました」と語った。
「彼は紛れもなく歴史を作ったのです」。
1964年にシーズンMVPを受賞しながらも、史上初の『平均トリプルダブル』、そして年間41回のトリプルダブルを記録した1961-62シーズンのMVPはロバートソンではなく、ボストン・セルティックスのビル・ラッセルが受賞した。
ロバートソンは「ラッセルは情熱と、プライドを持ってプレイしています。彼が成し遂げたこと、記録達成に至るまでの過程は素晴らしい。皆さんも彼の功績を誇りに思うべきです」とスピーチを続けた。そして「再び彼に祝福の言葉をかけてあげたい。それからもう一つだけ言うことがあります」と言うと、声を張り上げ、手を上げてこう叫んだ。
「M-V-P!」。
原文:Oscar Robertson hands Russell Westbrook award, starts MVP chant by Joe Rodgers/Sporting News