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好調サンダーを支えるラッセル・ウェストブルックとビクター・オラディポの連携

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オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックは、3月16日(日本時間17日)にエア・カナダ・センターで行なわれたトロント・ラプターズ戦で24得点、10リバウンド、16アシストをあげ、今季自身34回目のトリプルダブルを達成した。4試合連続のトリプルダブル達成により、オスカー・ロバートソンが達成したNBA記録である年間41回のトリプルダブルにまた一歩近づいた。そんな絶好調を維持し続けているウェストブルックを支えているチームメイトの存在について、『The Oklahoman』のエリック・ホーン記者が伝えている。


ラッセル・ウェストブルックがハーフコートラインから前線に出した正確なバウンスパスは、守備のために戻ったコリー・ジョセフの股の間を抜けた。そして、ボールは3ポイントショットラインの近くにいたビクター・オラディポの手にまるで磁石のように吸い付き、オラディポはレイアップをねじ込む。

流れるようなこの1つのプレイは、ほぼ全てのプレイが機能し123-102でサンダーが勝利した試合を象徴するシーンだった。

試合後オラディポは「正直に言って、彼(ウェストブルック)が自分かタージ(ギブソン)のどちらにパスを出そうとしたのかわからなかったんだ」と語った。

「タージよりも自分のほうが速く走っていたから、たぶん自分へのパスだと判断した。それで後ろを向いたら彼がパスを出したのが見えた。どうやってパスを出したかは見なかったけれど、下を向いたらボールが手の中にあったんだ」。

ここ数試合で見られるウェストブルックとオラディポの連携は目覚ましい。

4連勝中のサンダーは、ウェスタン・カンファレンス上位のサンアントニオ・スパーズ、ユタ・ジャズ、そしてイースタン・カンファレンス上位のラプターズらから勝利を収めている。この間、ウェストブルックは平均26.2得点、11.5リバウンド、15.5アシストというスタッツを残しているが、これは昨日今日の話ではない。彼は今季を通じて同等の成績を残しているのだ。

最近の試合で見られる大きな違いは、バックコートでコンビを組むオラディポのプレイにある。オラディポは直近4試合で平均21.5得点を記録したほか、フィールドゴール成功率56.7%、3ポイントショットも17本中12本を成功させている。無論、これだけの3P成功数を維持するのは不可能に近いだろうが、オラディポはゴールに向かい果敢にアタックし続けている。ラプターズ戦でも見られたインパクトの大きいダンクが、その姿勢を物語っている。

ウェストブルックは「彼にはアグレッシブにプレイしてもらいたい。プレイの成功やミスを気にせずにね」と言う。

「もちろんプレイを決めてくれるほうが良いけれど、ドリブルを中心に攻撃的にプレイしているときのほうが、彼はプレイを決められる。多くのチームが彼に注意するようになっている。素晴らしいプレイをしているよ」。

サンダーの調子が上向いている理由は、オラディポの状態が上がっているからにほかならない。

ウェストブルックは、FG試投数39本で58得点を叩き出した3月7日(同8日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦以降の4試合で1試合平均20.5本のショットを放っている。そしてサンダーも100ポゼッションで平均115得点を記録。これは、同条件下でのシーズン平均(106.8)を約10点も上回る数字だ。

原文:Westbrook (and Oladipo) dazzles again by NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ