ロサンゼルス・レイカーズのブランドン・イングラムは、ルーキーシーズンとなる今季、「NBAにようこそ」といった歓迎を受けることになると確信している。だが、それで彼の自信が揺らぐことはない。イングラムは自身がどういう状況に挑むのかを理解し、厳しいNBAでの1年目に向けて準備を進めているのだ。『ロサンゼルス・タイムズ』のタニア・ガングリ記者が伝えた。
10月15日(日本時間16日)にラスベガスのTモバイル・アリーナでイングラムが経験したマッチアップほど厳しいものはなかっただろう。
レイカーズがゴールデンステイト・ウォリアーズに107-112と敗れた一戦で、イングラムが対峙したのは、オールスター選出7回、2014年のリーグMVPであるケビン・デュラントだった。
デュラントは22分間のプレイで17得点を記録。フィールドゴール成功率は63.6%をマーク。5ディフェンシブリバウンド、2ブロックも記録している。そのうちの一つは、イングラムのショットをブロックしたものだ。そのイングラムは25分間のプレイで12得点をマークした。FG成功率は50%。3アシストを記録し、3ポイントショットも2本放って2本とも決めている。
19歳のルーキーにとっては、教訓となっただろう。レイカーズのルオル・デンは「次第に彼は居場所を見つけるだろう」と期待を寄せた。
「彼はとても才能があって、簡単にやれるんだ。まだプレシーズンだよ。サイズ、スピードと、すべての変化を経験しているところだ」。
デンは「彼は常に聞いて学ぼうとする。僕は長くリーグにいるけど、聞こうとしない選手たちも見てきた。そういう選手たちはうまくいかなかったよ」と、イングラムの姿勢を称賛している。
攻撃に関して、イングラムはまだ欠点を改善しようとしているところだ。プレシーズンのFG成功率は32.4%と、ドラフト1巡目指名選手の中では下から5番目の数字でしかない。サクラメント・キングスとの最初のエキシビションゲームでは、5本のショットが一つも決まらなかった。だが、先週は改善されている。
イングラムは物静かであり、ルーク・ウォルトンHCはしばしば彼が自信を失っていないかを確かめなければいけない。だが、イングラムは常に大丈夫だと言っている。攻撃における積極性を失っていないことがそれを物語っているだろう。
守備に関しては、レイカーズはリーチの長さの生かし方を教えている。ウォルトンHCはウォリアーズのアンドレ・イグダーラの映像を教材に用いた。2人を比較するためではなく、リーチの長さがいかに有効かという模範をイングラムに示すためだ。
イングラムにとっては、試合より練習のほうが良いときもあるようだ。ウォルトンHCは「練習では、もっとやりやすいみたいだ」と明かしている。
「(練習では)プレイメークに関してよりチャンスがある。(ウォリアーズ戦の)最後の4、5分はそれをやらせた。彼は試合の流れをとても感じられるタイプの選手なんだ。ときどき、ただそこらにいるだけみたいに、あまりボールに触らなかったり、ショットを打たなかったりするがね」。
そこを改善できれば、イングラムは次のステップに進むことができるだろう。
原文: No sign of wavering confidence for Lakers rookie Ingram by NBA.com(抄訳)