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最新鋭のNBAリプレーセンターが開局

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現地10月23日、NBAは2014-15シーズン開幕に合わせて、最新鋭のNBAリプレーセンターの開局を発表した。ニュージャージー州のセコーカスに設置された同センターは、各試合で映像判定が必要となる状況になった際、複数の角度からの映像を審判に配信し、最終的な判定を下す手助けをする。

施設内には20のリプレー局、94台のテレビモニターが設置され、NBA全29会場と直結し、映像判定に使われる映像を迅速に会場に配信する。このまったく新しいシステムと、各アリーナ内に完備されたハイスピード・ネットワークシステムにより、プレー判定の精度はより高まるだろう。

映像判定の対象となるプレーが起こった場合、複数の角度からの映像が即時にリプレーセンターに送られ、判定に最適と思われる映像が、コート内の審判が見るモニターに配信される。テレビ映像、アリーナ内ネットワークによる別角度からの映像も、判定に必要と判断された場合は使用される。

NBAバスケットボール運営部門の代表、ロッド・ソーンの声明は次の通り。

「最新鋭のNBAリプレーセンターは、動作の見え方を増強することによって、審判がより正確な判定を下す手助けをするだけではなく、彼らの職務をより迅速な方法で遂行するための手助けをするだろう」。

NBAリプレーセンターは、判定可能な全映像を管理する主要ハブとしての役割も果たす。NBAの試合中、映像判定の対象となる15の事象に該当するプレーが発生した場合、会場内の審判はリプレーセンターと直接やり取りし、問題となったプレー映像を再審査することが可能となる。最終的な判定はチーフの審判が下す。

シーズン中は毎日3人のリプレーマネージャーが常勤し、センターの管理と運営に携わる。献身的なリプレーオペレーターが各試合をモニターし、映像判定の対象となるプレー発生時に、審判から合図が送られる。映像判定のプロセスを円滑にするため、ズーム機能、二分スクリーン、または別角度からの映像を用い、適切な判定を下す確率を高めていくことが、同センタ―の役割だ。

NBAリプレーセンターの開局にともない、リーグは、デジタルコンテンツプランとして、リプレー映像アーカイブの利用開始も発表。同アーカイブはNBA.com/replayで配信され、視聴者はルールの説明、映像判定の対象となったプレー映像等へのアクセスが可能となる。

ファンならびにメディアは、今後シーズン中の試合映像をチーム名、試合日から検索することも可能となる。映像判定の結果は、リーグ公式ツイッターアカウントが即座に配信する予定。また、リアルタイムでリプレー映像も配信する。

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