NBA

NBA、ウォリアーズの勝利をルーク・ウォルトンHC代行の成績とすることを検討か

Author Photo
Sporting News Logo

開幕17連勝を記録したゴールデンステイト・ウォリアーズだが、NBA現行ルールでは、ルーク・ウォルトン・ヘッドコーチ代行の成績とはみなされない。しかしリーグは、11月の月間最優秀HC賞の投票を前に、同ルールの変更を検討していると、Bay Area News Groupが伝えた。

休養中のスティーブ・カーHCに代わり、チームをNBA新記録の開幕17連勝に導いているものの、ウォルトンは”HC代行”という立場から月間賞の対象には含まれず、記録上ウォリアーズの17勝はカーHCの成績になっている。

カーHCは、現在もホームの試合中オラクル・アリーナに滞在し、ハーフタイムのインタビューにも応じられる状態で、チームの練習にも参加していることから、同賞の対象扱いとなっているが、当事者のウォルトンは、「どちらでも構わない」と話し、気にする素振りを一切見せていない。

「(カーHCが)試合後に会場に残っているときには、毎試合後『今日も勝利をありがとう』的なメールはもらっている。もしくは我々が試合に出る前には、スタッフ全員に『今日も勝利を頼むぞ、皆』という感じで声をかけてくれる」。

カーHCも現行のルールに疑問を感じているようで、先日のインタビューで次のように語った。

「私はロッカールームで座って、テレビで試合を見ているだけだし、チームの遠征の大半にも帯同できていない。ルークがスタッフと全ての仕事をこなしてくれている。彼が無敗なんだ。私ではない。正直に言えば、このようなルールは今まで聞いた中で最も馬鹿げている。まったく理解できない」。

1982年のパット・ライリー以降初のルーキーHCで優勝を勝ち取ったカーHCは、2016年から現場復帰する予定。ウォリアーズが昨季のレギュラーシーズンに記録した67勝は、ルーキーHCがあげたNBA史上最多勝利となっている。

仮にルールが変更され、今季のウォリアーズの勝利がウォルトンHC代行の成績と認められ、開幕20試合で18勝2敗以上の戦績を収めた場合、カーHCとウォルトンHC代行は、史上初の2年連続開幕20試合で18勝以上をチームにもたらしたルーキーHCとなる。

著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ