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オカフォー? タウンズ? ドラフト1巡目指名を大予想

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現地19日にニューヨークで行なわれたドラフトロッタリーの結果、ミネソタ・ティンバーウルブズが今年のドラフト1位指名権を獲得した。今後は各チームが、それぞれのプランを検討しながら、ドラフト当日を迎えることになる。Sportingnews.comのショーン・ディビニー記者が行なった1巡目の指名予想を紹介しよう。

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1位 ミネソタ・ティンバーウルブズ:ジャリル・オカフォー(C/デューク大)

現時点での予想では、ウルブズがオカフォーか、ケンタッキー大のカール・アンソニー=タウンズを指名する可能性が高いと言われている。高い技術を持つセンターとして評価も高く、チームの主力としての経験を考えれば、オカフォーが有利か。

2位 ロサンゼルス・レイカーズ:カール=アンソニー・タウンズ(C/ケンタッキー大)

技術、身体能力ともに高いタウンズは、ショットブロッカーとしての直感力も優れているため、レイカーズディフェンスの穴を埋められる。

3位 フィラデルフィア・76ers:ディアンジェロ・ラッセル(G/オハイオ州立大)

仮に1位指名権を獲得していた場合、76ersはラッセル、もしくはコンゴ出身のエマニュエル・マディエイを指名する可能性が高い。だが、3位でも同様の選択が可能と思われる。

4位 ニューヨーク・ニックス:エマニュエル・マディエイ(PG/コンゴ出身)

ウルブズに次ぐ1位指名権獲得の可能性があったニックスにとって、4位指名権は大きな誤算のはず。すべてを変えられるだけの選手の指名は難しい上に、ギャンブル的要素を多分に含んでいる。マディエイは中国で1年間プロ経験を積んだが、NBAに適応できるかは未知数だ。さらにドライブからの突破を得意とするタイプゆえ、トライアングルオフェンス向きの選手かどうかも不明だ。

5位 オーランド・マジック:スタンリー・ジョンソン(SF/アリゾナ大)

シーズン後半に調子を落としたものの、ペリメーターのジャンプシュートとリバウンド能力は高く、フリースローを誘う術も心得ている。NBAでは、安定感の改善が課題か。

6位 サクラメント・キングス:クリスタプス・プアルズィンギス(PF/ラトビア出身)

トップ10候補の中では、最もキングス向きの選手かもしれない。ペリメーターのジャンプシュート能力に加え、スペースを広げられるタイプなので、デマーカス・カズンズとも相性が良いと考えられている。

7位 デンバー・ナゲッツ:ジャスティス・ウィンズロウ(SF/デューク大)

ペリメーターのジャンプシュート能力が高く、NBAにも適応できるという評価を得ている。もし6位までに指名されなければ、ペリメーターシューターが不足しているナゲッツにとっては理想的な選手だろう。

8位 デトロイト・ピストンズ:デビン・ブッカー(SG/ケンタッキー大)

今年の候補選手の中でもトップシューターとの呼び声が高い存在で、スペースを作れるため、スタン・バン・ガンディHCが提唱するシステムを機能させられる選手かもしれない。

9位 シャーロット・ホーネッツ:ウィリー・コーリー=スタイン(C/ケンタッキー大)

ホーネッツはシューターを欲しがるだろうが、おそらく8位までにブッカーは指名されるだろう。ケリー・オーブレ、サム・デッカーを指名できる可能性はあるが、9位で指名可能な選手の中でベスト候補は、コーリー=ステインではないだろうか。

10位 マイアミ・ヒート:ケリー・オーブレ(SF/カンザス大)

リーチが長く、守備に秀でる選手になれる可能性はあるが、大学時代には、その才能を披露しなかった。しかし、同大のビル・セルフHCとの対話後にプレーを改善させたことを考えれば、学習意欲と吸収力は高いだろう。

11位 インディアナ・ペイサーズ:トレイ・ライルズ(PF/ケンタッキー大)

洗練された選手ではあるが、フィジカル面でNBAに即対応できるかが、鍵となるだろう。

12位 ユタ・ジャズ:マリオ・ヘゾニア(SG/クロアチア出身)

若手を引っ張れる経験豊富な選手が欲しいジャズにとっては、賭けに出られる指名順でもある。もしヘゾニアが上手くNBAに対応できた場合、トレード要員として使う可能性もある。

13位 フェニックス・サンズ:フランク・カミンスキー(C/ウィスコンシン大)

控えビッグマンが欲しいサンズにとっては、うってつけな存在ではないだろうか。チャニング・フライ(13-14シーズン終了後マジックに移籍)がいればと思うようなシーズンを送っただけに、ペリメーターのシュート能力、そしてインサイドの守備も評価が高い。

14位 オクラホマシティ・サンダー:ケボン・ルーニー(PF/UCLA)

ラマー・オドムのように、シューティングガードとパワーフォワードを足して割ったタイプと言われている。オドムと同等のレベルに達するには時間もかかるだろうが、複数のポジションをこなせる万能型になれる能力はあるかもしれない。

15位 アトランタ・ホークス(ネッツから譲渡):ロンデ・ホリス=ジェファーソン(SF/アリゾナ大)

デマーレ・キャロルがオフにフリーエージェントとなるため、ウィングで守備力の高い選手が必要になるかもしれない。リーチも長く、NBAでも守備が通じると評価されているホリス=ジェファーソンは、最適の人材だろう。

16位 ボストン・セルティックス:マイルズ・ターナー(C/テキサス大)

ひざに負傷歴がある選手だが、同大1年目のシーズンで1試合平均22分、2.6ブロックという成績を見れば、セルティックスが賭けに出る可能性はある。

17位 ミルウォーキー・バックス:サム・デッカー(SF/ウィスコンシン大)

NCAAトーナメントで1試合平均19.2得点、3ポイントシュート成功率41.7%を記録した選手で、ドラフトコンバインでも身体能力の高さを示す数値を叩き出した。仮にクリス・ミドルトンが移籍したとしても、スモールフォワードの層を厚くしてくれる存在だ。

18位 ヒューストン・ロケッツ:R.J.・ハンター(G/ジョージア州立大)

NBAで活躍するにはボールハンドリングの技術を磨く必要はある。シューターとしての評価は高いが、今季は序盤スロースタートとなり、最終的にフィールドゴール成功率39.5%、3P成功率30.5%に終わった。

19位 ワシントン・ウィザーズ:ジャスティン・アンダーソン(SF/バージニア大)

守備力が高く、ドラフトコンバインでも身体能力の高さを証明した。全体的にチームの層を厚くする必要があるウィザーズにとっては、即戦力級の選手だろう。

20位 トロント・ラプターズ:ボビー・ポーティス(PF/アーカンソー大)

身体能力テストの評価は高くなかったが、シュート能力には優れている。アミアー・ジョンソンがFAになるため、ラプターズが指名する可能性もある。

21位 ダラス・マーベリックス:キャメロン・ペイン(PG/マレー州立大)

ペインは得点能力に優れ、ダミアン・リラードやエルフリッド・ペイトンと比較されることが多い。今年のドラフトではPGが少なく、求められる要求も高くないため、将来性を買ってマブスが指名する可能性はある。

22位 シカゴ・ブルズ:モントレジル・ハレル(PF/ルイビル大)

誰もが驚く能力を持ったわけではないが、リバウンド、そして守備に優れている。タージ・ギブソンが移籍する可能性もあるため、ブルズにとっては、控えとして必要なタイプの選手ではないだろうか。

23位 ポートランド・トレイルブレイザーズ:ジェリアン・グラント(G/ノートルダム大)

ウェスリー・マシューズがオフにFAとなるため、ブレイザーズは生粋のシューターを求めるかもしれない。グラントはコンボガードだが、健康な状態ならばシュート能力も高いと評価されている。1巡目下位まで残る可能性が高い選手の中では、最も才能に恵まれた選手という意見もある。

24位 クリーブランド・キャバリアーズ:テリー・ロジャー(PG/ルイビル大)

ドラフトコンバインでの実戦形式練習で評価を高めた選手で、スピードと敏捷性に優れている。PGとしての能力に秀でていることを証明できれば、キャブズが指名に動くかもしれない。

25位 メンフィス・グリズリーズ:タイラス・ジョーンズ(PG/デューク大)

能力は高く、パスを第一に考えるチームにとっては最適な選手だろう。ただ、今年のドラフトではPGの需要が少ないため、実際の能力に見合わない指名順に落ち着く可能性はある。

26位 サンアントニオ・スパーズ:オリビエ・ハンラン(PG/ボストンカレッジ)

大学での3年間でガードとしての能力を証明し、昨季は1試合平均19.5得点をマークした。守備力があることを示せるのなら、スパーズにフィットするのではないだろうか。

27位 ロサンゼルス・レイカーズ(ロケッツから譲渡):クリフ・アレキサンダー(PF/カンザス大)

高校時代の評価は図抜けて高かったが、大学1年目に評価を落とした。この指名順ならば、ハイリスク・ハイリターンを覚悟でレイカーズが指名する可能性は十分に考えられる。

28位 ボストン・セルティックス(クリッパーズから譲渡):ロバート・アップショー(C/ワシントン大)

オフコートで問題を起こし、ディビジョン1所属の2校で退部を余儀なくされたが、体格に恵まれ、リム周辺を守る能力は折り紙つき。過去にファブ・メロを指名したセルティックス球団社長のダニー・エインジなら、リスクを承知で獲得に動くかもしれない。

29位 ブルックリン・ネッツ(ホークスから譲渡):クリスティアン・ウッド(PF/ネバダ大ラスベガス校)

ドラフトコンバインで体脂肪率14.7%を記録した。コンディションを整える必要はあるが、昨季1試合平均15.7得点、10.0リバウンドを残しただけに、能力は高い。

30位 ゴールデンステイト・ウォリアーズ:アンドリュー・ハリソン(PG/ケンタッキー大)

大学入学前の時点では上位指名確実と言われていたが、ケンタッキー大の1年目に苦しんだ。それでも身長196cmのPGで、1巡目に指名される可能性は残されている。

原文:NBA Mock Draft 2015: Who will lottery-winning Timberwolves pick? by Sean Deveney /Sportingnews.com(抄訳)

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