クリーブランド・キャバリアーズが3月18日(日本時間19日)にステイプルズ・センターで行なわれたロサンゼルス・クリッパーズ戦で、レブロン・ジェームズ、カイリー・アービング、ケビン・ラブの3選手を欠場させた2日後、この判断を問題視するNBAが、スター選手に臨時の休養を与える最近の傾向を「著しく重大な問題」であると伝えるメモを各チームに送付した。
メモの内容を20日(同21日)に伝えた『ESPN』によれば、今後チームが休養目的での選手の欠場を事前にリーグに通達しなかった場合、そのチームにペナルティが科される可能性があるという。
また、NBAのアダム・シルバー・コミッショナーは、スター選手の休養がファン、スポンサー、リーグへの評価、試合に臨む姿勢に与える影響の大きさを各球団が理解していない可能性を危惧しており、球団オーナーが選手の休養に関する決定に関与しないのは不適切であるとし、4月6日(同7日)に予定されているNBA理事会で同問題について話し合うつもりであるとメモに記したという。
全米中継されたキャブズ対クリッパーズの一戦では、アービングとラブがひざの負傷により欠場。キャブズのデイビッド・グリフィンGMは、アービングとラブは試合に出場できる状態ではなく、主力の中でジェームズ一人だけをクリッパーズ戦に起用することは避けたかったと説明している。
グリフィンGMは『ESPN』に対し、「(ビッグ3の欠場を)発表した7分後、我々の決定を不満に思ったリーグから連絡がきた」と明かした。
「リーグにも本当に申し訳ないと思っている。だが、選手の負傷状況を考慮した上でのこと。休養を与えたのは(ジェームズ)一人だけで、それ以外の選手は負傷していた。そこまで酷いことをしたとは思っていない」。
今月初めには、同じくプライムタイムに全米中継されたゴールデンステイト・ウォリアーズ対サンアントニオ・スパーズの一戦で両チームがスター選手に休養を与えたことが問題視されていた。
原文:Resting star players 'a significant issue' for NBA, commissioner Adam Silver says in league memo by Joe Rodgers/Sporting News