NBAファイナルは今季もゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズの再戦となった。昨季はカイリー・アービングやケビン・ラブを失っていたキャブズをウォリアーズが上回ったが、今季は「もし…」の答えが見つかる。
レギュラーシーズンで73勝9敗とNBA新記録を樹立したウォリアーズに対し、キャブズはレギュラーシーズン57勝25敗だった。だが、プレイオフに入ってからは、キャブズが12勝2敗なのに対し、ウォリアーズが12勝5敗という成績だ。
Sporting Newsのショーン・ディビニー記者とアディ・ジョセフ記者が、ファイナルを予想した。どちらも勝者は同じだったが、道のりは違うとの見方だ。
ショーン・ディビニーの予想
再戦以上の対戦だ。双方が昨季より良いチームとなっている。ウォリアーズはほぼ同じラインナップだが、シーズン73勝やウェスタン・カンファレンス決勝での苦労でグループとして鍛えられた。
キャブズはまったく異なり、ラブとアービングが健康。ヘッドコーチはタロン・ルーに代わったが、ベンチメンバーはチャニング・フライとリチャード・ジェファーソンが加わって大きく戦力が増した。
キャブズがウォリアーズの守備を苦しめることは疑いない。ポストシーズンは平均106.9得点、フィールドゴール成功率47.5%、3ポイントシュート成功率43.4%を記録している。
だが、オクラホマシティ・サンダーとの2試合を除き、ウォリアーズはリーグのどのチームよりもうまく守ることができる。レブロン・ジェームズ、ラブ、アービングに多彩な選手たちをぶつけてくるだろう。
ウォリアーズがリングを守り、ターンオーバーを抑えて、3Pを爆発させれば、再びタイトルを手にできるはずだ。
予想:7試合でウォリアーズが勝利
アディ・ジョセフの予想
昨ファイナルでのキャブズの先発は、マシュー・デラベドーバ、イマン・シャンパート、ジェームズ、トリスタン・トンプソン、ティモフェイ・モズゴフだった。彼らの選択肢は、ぶつかって、ウォリアーズがシュートを打てないことを願うのみだった。
今のキャブズはデラベドーバからアービング、モズコフからラブと戦力が増した。負傷で本来の出来でなかったシャンパートの代わりにJR・スミスもいる。結果、キャブズはよりスキルのあるラインナップとなり、イースタン・カンファレンスのあらゆるチームの守備を切り裂いた。3Pでもプレイオフに入って平均40.8%の成功率を残している。ウォリアーズはウェスタン・カンファレンス決勝第7戦の前の時点で、35.2%だった。
だが、必ずしも良いことばかりではない。モズゴフはほとんどローテーションから外れており、ラブやフライの代わりに約2メートル6センチのT・トンプソンがセンターのポジションを務めなければいけない。ウォリアーズはスモールラインナップに苦しんだことがほとんどなく、これは大きな問題となる。
ラブはドレイモンド・グリーンに走り勝てない。T・トンプソンは(トロント・ラプターズとのカンファレンス準決勝で)ビズマック・ビオンボに苦しんだのと同じ理由で、フェスタス・エジーリとアンドリュー・ボーガットを抑えられないだろう。リバウンドと守備に専念する、より大きなセンターを相手に苦しむということだ。
そして、守備でアービングをどうするかという問題がある。ステフィン・カリーを守らせれば、やられるだろう。クレイ・トンプソンを守らせても同じだ。するとハリソン・バーンズとなるが、サイズで劣ることになる。それに、アンドレ・イグダーラがスモールフォワードとして再び先発するかもしれない。
キャブズは奇妙なことにウォリアーズに似たチームだ。彼らはシュートを打ちたいのである。
だが、誰もウォリアーズを打ち負かすことはできない。ウォリアーズがフレッシュな状態なら、キャブズはひどい目に遭わされることになるかもしれない。
予想:5試合でウォリアーズが勝利
原文: NBA Finals predictions: Can LeBron James' Cavaliers stun Stephen Curry's Warriors? by Sporting News (抄訳)