6月7日(日本時間8日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナル2018 第4戦を翌日に控えたクリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズが、メディアとの質疑応答に応じた。
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――今季チームのオフェンスの大部分を引っ張っていることで、本来ならあなたにできる守備のレベルに影響を与えている?
影響しているとは考えていない。今季のオフェンスに関しては、シーズン中に求められたことをやっているだけ。シーズンを通じてプレイメーカーもあまりいなかったのでね。レギュラーシーズン序盤には何人かいたけれど、それからトレードもあった。
今シーズン求められている形でプレイしているだけで、自分自身のためにプレイを決めないといけなかったし、チームメイトのためにプレイを決めないといけなかった。そういう責任を引き受けている。
今季はウィングディフェンダーが数人いるので、そこまで守備にエネルギーを注がなくてもいい。でも、必要なことならなんでも責任を持ってやる。その点は変わっていないと思う。
――常にウォリアーズのオフェンスについていろいろと議論されているが、彼らのディフェンスが優れている要因は何だと思う?
ドレイモンド(グリーン)。ドレイモンドが彼らのディフェンスにおける促進剤であり、アンカーだ。彼は、守備において非常にスマートな選手。どのセットも理解している。彼がディフェンスを統率して、指示している。ペリメーター内でも、リム周辺でもね。
――今季のウォリアーズは、この4年間で最も困難な道を辿って来た。ステフ・カリーがけがをして戦列を離れ、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルでは試練のときを迎えた。2015年から17年には見られなかった 強靭さだったり、挽回する力だったり、バスケットボールファンの一人であるあなたに、彼らは何を示した?
たとえどういうシーズンを送っても、王者が成功できないと考えることがおかしい。王者を軽視することはできない。彼らは周りとは違うんだ。それは自分の経験からわかっている。
優勝して、同じメンバーで長い間やれて、自分たちに何ができるかをわかっているときに必要なのは、健康な状態を保つこと。健康で、チームの選手が正しいレベルのプレイをできれば、誰が相手でも勝てると感じられる。
ウォリアーズにとって最高なのは、スター選手の誰かが欠けても、その選手が戻ってくるまで船が沈まないように保てるスターが2、3人いるということ。ステフがけがをして戦列を離れても、KD(ケビン・デュラント)、滅多に休まないクレイ(トンプソン)、ドレイモンドがラインナップにいる。昨季KDが戦列を離れたときには、彼が復帰するまで残った選手で耐え凌いだ。
けがをしても急いで復帰しないといけないという重圧を感じなくていい環境は、けがをした選手にとっては助かると思う。そこまで重圧を感じなくて済むからね。アンドレ・イグダーラだって、けがをしてもチームのためにすぐに復帰しないといけないという重圧を感じなくて済んだ。他の選手が良いプレイをしてくれるし、復帰できる準備が整えばチームが受け入れてくれるしね。
試練や困難に立ち向かい、どれだけチームが脆いと思われても、周りがそう考えたとしても、王者の力を軽視することはできない。それが王者が経験するプロセスの一部だと思う。
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[特集]NBAファイナル2018: ゴールデンステイト・ウォリアーズ vs クリーブランド・キャバリアーズ