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第1戦後に右手を骨折していたことが発覚したレブロン・ジェームズ「すべてを出し切った」

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6月8日(日本時間9日)にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズによるNBAファイナル2018 第4戦は、ウォリアーズが108-85で勝利し、昨季に続いて2連覇を達成した。試合後、キャブズのレブロン・ジェームズがメディアとの質疑応答に応じた。

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――たった今、あなたの手の怪我について知ったが、何があったのか? また最後の3試合で影響はあったか?

何があったか? 第1戦の後に、自分でやったんだ。敵地で戦う第1戦がチームに大事であることを分かった上で、(勝っていたら)どうなっていたか、その試合での自分たちのプレイや、吹かれたファウルコールなど考えていたら、とても感情的になった。

勝利を奪われたと感じていた。ゴールデンステイト相手に、第1戦であのような機会を逃したと思ったら、感情を抑えられなかった。最後の3試合は骨折していた手でプレイしていた、それだけだよ。

――ファイナルが終わり、この質問が来ると予想できたと思うが、これがキャバリアーズとして最後の試合?

現時点ではまったく分からない。自分が常に考えているのは家族のことだ。特に子供たちの年齢などしっかりと考慮しなければいけない。4年前の決断をしたとき彼らはまだ小さかった。今はティーンエイジャーが一人と、ティーンエイジャーになろうとしてる子が一人、そして前回のときは生まれていなかった娘がいる。

落ち着いて、すべてのことを考慮するが、どんな決断も家族が最優先であることに変わりはない。だから今この場で伝えられる答えはない。

Lebron James

――15年目の選手が、あなたのような活躍を見せることはほぼないが、世間には今シーズンをどのように憶えていてほしい?

分からないよ。僕の15年目を評価するのは、君たちの役目だろ? 目まぐるしい1年だったのは間違いない。浮き沈みが激しく、良いときもあれば悪いときもあった。

個人的には、シーズンを通して安定したプレイを続けることを目指した。この球団にとって自分がなれるリーダー、チームの外部、または内部で何が起きようとも、常に頼られる存在になる。毎日仕事に精を出し、努力を怠らない。

自分の活躍が、どのようにして語られるのかは分からないが、すべてを出し切った。自分がそれを分かっていれば、特に問題はない。

――今年の夏が、キャリアの中で一番難しい決断となる?

いや、2010年が一番難しかった。

――個人、またチームとして、今年のプレイオフをどう評価する?

レギュラーシーズンが不安定だっただけに、スイッチを入れられるのか少し疑問だった。プレイオフの準備はできているのかとシーズンを通して聞かれてきて、そしてトレードが起きた。プレイオフ直前でも、その質問は終わることはなかったが、自分も答えはわからなかった。

我々のシーズンは未知だったと言える。ポストシーズンに入って、スイッチが入るのかも分からなかった。自分がしっかりと準備し、メンタルを整え、正しい考えで臨めば、経験豊富な選手もいたから、その過程を多くの試合で早送りできた。チームとしてはそれができたと思う。でも分からないね。

自分の考えでは、ポストシーズンで負ければ成功なんてないと思う。だからよく分からない。

個人としては、先ほど言ったように、チームメイトにとって頼れる存在であること。今まで可能な限りの試合をこなした上で、高いレベルをポストシーズンでも維持できたことは自分にとっても印象深い。競争者として負けるのは常に嫌だけれど、特にこのような形では。ただ結果は結果だ。自分は全力を出し切った。

――去るとは決まってはいないが、2度目のクリーブランドでのキャリアはどのような意味を持つ?

ここに戻ってきたのは、やり遂げていないことがあると感じたから。2年前に優勝したときのことは、勝ち方も特別だっただけに、一生忘れることはない。正直、みんなあれは憶えているだろう? 50年以上優勝のなかったクリーブランドの歴史を変えたんだ。スポーツ史に残るようなことをやったのだから、みんな憶えていると思うよ。

――2010年に移籍したとき、また2014年に戻ってきたときも、基本的にはチームを一から作り上げる状態だった。もしまたそのような状況になったとき、シーズン途中にまったく別のチームになりながらも、ファイナルに到達した今シーズンで学んだことは?

チームを一からスタートするというのは、もちろん好ましいことではない。なによりも大切なのは健康状態、なぜならケミストリーを早く構築しなければいけないし、コート上で仲間意識を作り出さなければいけないから。もしそこで複数の負傷者が出た場合、一から始めるというのは、非常に難しくなる。

今シーズンはそれが出ていたと思う。今季とマイアミでの最初の1年を比べると、マイアミでは故障者がほぼいなかった。自分とウェイド、ボッシュ、それにUD(ユドニス・ハスレム)とマイク・ミラーは怪我を負っていたけれど、(マリオ)チャルマーズは問題なかったし、チーム全体としても怪我とは無縁だったと思う。

ここに戻ってきた1年目もいい方向に進んでいた。ただポストシーズンに入ると、ケブ(ケビン・ラブ)が肩を負傷し、カイリー(アービング)もファイナルの第1戦でダウンした。

非常に重要なんだ。だからあまりチームをはじめからやり直すということは、あまりやりたくない。メリットもあるけれど、当然デメリットもあるからね。

――この夏どのような決断をするにしても、将来的にキャバリアーズのオーナーになってみたいと思う?

結局、自分としてはバスケットボール界にずっと携わり続けると思う。それはこれからもプレイし続けるということ、NBAの人々にアドバイスするなど、様々な形でね。自分にはバスケットボールをプレイする2人の息子がいる。だから分からないよ。オーナーシップとか、そのようなことに関して未来を予測することはできない。

ただ自分にはこのスポーツの知識は豊富にある。才能も分かるし、バスケットボールIQの高さを知りたいときに、聞くべき質問も分かる。いずれ分かるだろう。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ