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NBAドラフト2017で生まれた記録

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6月22日(日本時間23日)にニューヨークのバークレイズ・センターで行なわれた NBAドラフト2017 presented by State Farm で生まれた様々な記録を紹介しよう。

1巡目でフレッシュマンが16人

●ドラフト1巡目でフレッシュマン(大学1年生)が16人指名された。これは史上最多の数字で、これまでの記録は2015年ドラフト1巡目での13人だった。

●全体1~7位までに指名された選手全員がフレッシュマンだったのはドラフト史上最多記録。これまでの記録は、2014年ドラフトでの全体1~4位(アンドリュー・ウィギンズ、ジャバリ・パーカー、ジョエル・エンビード、アーロン・ゴードン)の4人。

●1966年以降のドラフトでは初めて、2年続けて同じ4チーム(フィラデルフィア・76ers、ロサンゼルス・レイカーズ、ボストン・セルティックス、フェニックス・サンズ)が1~4位の指名権を獲得した。

●今年の1巡目で指名されたシニア(大学4年生)はわずか2選手(全体29位でサンアントニオ・スパーズが指名したコロラド大学のデリック・ホワイト、全体30位でユタ・ジャズが指名したビラノバ大学のジョシュ・ハート)のみ。これは1966年以降のドラフト1巡目では最少。

フルツはワシントン大学初の全体1位指名選手

●フィラデルフィア・76ersから全体1位指名を受けたマーケル・フルツは、ワシントン大学出身の選手として初の全体1位指名。同大出身の選手としては2006年全体6位指名のブランドン・ロイ以来の最上位指名となった。

●フルツは同大史上5人目のロッタリーピック(1985年以降)。フルツ以前の選手は、ロイ(2006年)、スペンサー・ホーズ(2007年)、テレンス・ロス(2012年)、マーキーズ・クリス(2016年)。※全体8位で指名されたデトレフ・シュレンプの1985年は、ロッタリーピックが7位までだった。

●76ersが全体1位指名を獲得したのは今回で2年連続、通算4回目。過去にはベン・シモンズ(2016年)、アレン・アイバーソン(1996年)、ダグ・コリンズ(1973年)を全体1位で指名している。1986年ドラフトでもロサンゼルス・クリッパーズから譲り受けた全体1位指名を保持していたが、クリーブランド・キャバリアーズに譲っている(キャブズはその指名権でブラッド・ドアティを指名した)。

●ボストン・セルティックスは1993年のオーランド・マジック以来初めて、全体1位指名権をドラフト前もしくはドラフトの最中にトレードしたチームとなった。1993年のときは、マジックがクリス・ウェバーを指名したものの、ゴールデンステイト・ウォリアーズとに交渉権を譲り、代わりにウォリアーズが同年全体3位指名したアンファニー“ペニー”ハーダウェイの交渉権と将来の1巡目指名権3つを受け取った。

●ロサンゼルス・レイカーズが全体2位で指名したロンゾ・ボールは、UCLA出身の選手としては2008年に全体4位で指名されたラッセル・ウェストブルック以来、最も上位の指名選手となった。UCLA出身の全体2位指名は、1971年のシドニー・ウィックス、1975年のデイブ・マイヤーズ、1979年のデイビッド・グリーンウッド以来となる。

●レイカーズは3年連続で全体2位指名を保持した。ボール以前には、2015年にディアンジェロ・ラッセル、2016年にブランドン・イングラムを全体2位で指名している。なお、レイカーズにとって全体2位指名は、1982年の全体1位指名(ジェームズ・ウォージー)以来最も上位の指名権。

●レイカーズのロッタリーピック(1985年以降)は、ボールが球団史上6回目だった。ボール以前はラッセル、イングラムのほか1994年全体11位指名のエディ・ジョーンズ、2005年全体10位のアンドリュー・バイナム、2015年全体7位のジュリアス・ランドル)。

過去7年中6年でデューク大出身選手がロッタリーピック

●セルティックスの全体3位指名(ジェイソン・テイタム)は、2年連続(昨年はジェイレン・ブラウンを指名)。

●セルティックスが全体3位でデューク大学のジェイソン・テイタムを指名したことにより、今回を含む過去7年中6年のドラフトで、同大から最低1選手が1巡目14位までに指名された(2011年全体1位指名のカイリー・アービング、2012年全体10位指名のオースティン・リバース、2014年全体2位指名のジャバリ・パーカー、2015年全体3位指名のジャリル・オカフォーと全体10位指名のジャスティス・ウィンズロウ、2016年全体2位指名のブランドン・イングラム、そして2017年全体3位指名のテイタム)。

●サクラメント・キングスが全体5位で指名したディアロン・フォックスは、2009-10シーズンにジョン・カリパリHCがケンタッキー大学の指揮官に就任して以来、15人目のロッタリーピック。シャーロット・ホーネッツが全体11位で指名したマリーク・モンクは同16人目のロッタリーピック。また、マイアミ・ヒートが全体14位で指名したバム・ダデバヨは、カリパリHCがケンタッキー大で指導した64選手のうち32人目のドラフト選手となった。

●オーランド・マジックが全体6位で指名したジョナサン・アイザックは、1989年に全体7位で指名されたジョージ・マクラウド以来、最上位のフロリダ州立大学出身選手。また、2007年全体14位で指名されたアル・ソーントン以来初の同大出身のロッタリーピック。

マルケネン、ニリキナ、アヌノビーが母国の史上最上位指名選手に

●ミネソタ・ティンバーウルブズに全体7位で指名されたラウリー・マルケネンは、フィンランド人史上最上位のドラフト選手となった。マルケネンは、2014年にローマ(イタリア)で開催されたバスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ・ヨーロッパと、2015年のNBAオールスター期間中にニューヨークで開催された初のBWBグローバルキャンプに参加した選手。

●ニューヨーク・ニックスに全体8位で指名されたフランク・ニリキナは、フランス人史上最上位のドラフト選手となった。

●ダラス・マーベリックスに全体9位で指名されたデニス・スミスは、ノールカロライナ州立大学出身選手としては、1992年に全体6位で指名されたトム・ググリアータ以来初の上位10位以内に指名された選手となった。同大出身選手としては5人目のロッタリーピック(ググリアータのほか、1985年全体3位指名のクリス・ウォッシュバーン、1996年全体11位指名のトット・フラー、2014年全体14位指名のTJ・ウォーレン)。

●キングスに全体10位で指名されたザック・コリンズは、同大出身選手としては4人目のロッタリーピック。同大出身の過去のロッタリーピックは、2006年のアダム・モリソン、2013年のケリー・オリニク、2016年のドマンタス・サボニス。

●トロント・ラプターズが全体23位で指名したOG・アヌノビーはイギリス人史上最上位のドラフト選手となった。

●アトランタ・ホークスが全体60位で指名したアルファ・カバは今ドラフトで3人目のフランスンジン選手(ほかの2人は、ニックスが全体8位で指名したフランク・ニリキナ、76ersが50位で指名したマティアス・レソート)。

[特集]NBAドラフト2017


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ