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NBA理事会がルール変更を承認、試合時間短縮へ

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7月12日(日本時間13日)、NBA理事会がタイムアウト、フリースロー、ハーフタイムに関するルール変更を満場一致で承認した。

2017-18シーズンから施行される新ルールでは、1試合におけるタイムアウト数は以前のルールで認められていた2チーム合計18回から14回に削減される。また、これまでのルールでは第4クォーター残り2分以降にチームタイムアウトが3回まで認められたが、新ルールでは残り3分以降に2回までとなる。

NBAリーグ運営部門代表のバイロン・スプリューエルは「今回のルール変更は、試合の流れとペースを改善する上で機能するだろう」と語った。

「プレイが止まる時間の短縮、アクションしていない時間が減ることで、ファンの観戦体験もより良くなるはずだ」。

今回変更されたルールは以下の通り。

●各チームには1試合7回のタイムアウトが認められる。

●全てのチームタイムアウトは75秒に改められる。以前は、『フルタイムアウト』は90秒、『20秒タイムアウト』は60秒だった。新ルールでは、『フルタイムアウト』と『20秒タイムアウト』は『チームタイムアウト』に改められる。

●各クォーターで強制タイムアウトが2回取られる。これらは各クォーターの残り7分、残り3分以降に初めてプレイが止まった後に取られる。

●以前のフォーマットで定められていた第2、4Qの残り9分以降の強制タイムアウトは廃止。

●各チームは、第4Q開始までにチームタイムアウトを4回まで残しておける。

●第4Q残り3分以降、もしくは第4Qの強制タイムアウト2回目を消化後もプレイが続行される場合、各チームが取れるタイムアウトの回数は2回までに制限される。

●各チームは、オーバータイム時にチームタイムアウトを2回まで取ることができる。以前は3回まで認められていた。

また、試合展開に関する以下のルール変更も併せて発表された。

●フリースローを試投する選手が、試投時の合間に3ポイントショットラインを越えた場合、審判は同選手に遅延行為のバイオレーションを科す。

●ハーフタイムは、第2Q終了からきっかり15分間とする。ハーフタイムクロック終了時にプレイ準備を整えられていないチームには、遅延行為のペナルティが科される。

そのほかNBA理事会は、トレード期限日をこれまでのNBAオールスターゲーム終了後の木曜日から、オールスターゲーム開催日から10日前の木曜日に変更する。この変更により、各チームはオールスターブレイク前にロスターの編成が可能となり、チーム練習と試合が再開されるオールスターブレイク以降の混乱を回避できるようになる。

なお、NBA理事会が投票を実施する以前に、NBA競技委員会がルール変更を理事会に提案することを満場一致で決議していた。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ