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チーム・レブロンを指揮したドウェイン・ケイシーHC「オールスターゲームを前進させる上で素晴らしい第一歩になった」

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2月18日(日本時間19日)にカリフォルニア州ロサンゼルスのステイプルズ・センターで行なわれたNBAオールスターゲーム2018は、チーム・レブロンが148-145でチーム・ステフィンに勝利した。

勝利したチーム・レブロンを指揮したドウェイン・ケイシー・ヘッドコーチ(トロント・ラプターズ)が、今大会、新フォーマットなどについて会見で語った。

――コーチの視点から、今大会について話していただけますか?

素晴らしい試合だった。昨日の練習で、試合へのアプローチ、オールスターゲームの形を変えようと話していた。今回の変化は、リーグ、そして選手から出たもの。選手協会は、オールスターゲームをより良いものにしようとしていた。ここまで激しい競争になるとは思っていなかった。

今夜の試合は、オールスターゲームを前進させる上で素晴らしい第一歩になったと思う。バスケットボールに関して言えば、我々は世界中にとって光だ。指導者、AAU(全米体育協会)のコーチ、高校のコーチ、イタリアのコーチ、彼ら全員が我々の試合を見て「ハーレム・グローブトロッターズへの敬意を欠いているわけではないけれど、オールスターゲームは良い作品ではない。良い形ではない」と言っていた。たくさん素晴らしい選手、優れた指導者と育成コーチがいて、全員が相当な労力を費やしているのだから、これまでに作り上げたイメージを損なってしまうのはもったいない。

今夜は素晴らしい試合になったと思う。レブロン(ジェームズ)とKD(ケビン・デュラント)、そしてステップアップしてくれた選手たちに敬意を表したい。彼らは「オールスターゲームに対する周囲の見方を変えよう」と繰り返し言っていた。

――終盤1点差になった場面、たしか144-145のときだったと思うが、あなたはタイムアウトを要求した。どんなプレイを決めて、どういう部分を自由にやらせたのですか?

方法は決めていたが、最後のレイアップを決めるのに2本のパスを出すことは決めていなかった。ただ、当初の目的、プレイの形は完璧に実行できた。チームが求めた形通りのスペースを得られた。素晴らしい選手には、素晴らしいスペーシングを求めるもの。それを彼らが実行してくれ、プレイを決めてくれた。そして点を取ってくれたんだ。

最後の守備には感心させられた。KDたちがリーチを生かしてステフ(カリー)を封じた。彼はコーナーに追い詰められてどこへも行けなかった。ダブルチームを仕掛けられた彼は何もできなかった。最後のオフェンスと同様、最後のディフェンスも素晴らしかった。

――33歳のレブロンがチーム最年長者だった。その彼が10年ぶりにオールスターゲームMVPに輝いた。彼を指導して得られたものはありましたか? また、彼は今のレベルをどれくらい維持できると思いますか?

嫉妬させられる。レブロンのような選手を指導できるタイ(タロン・ルーHCの愛称)に嫉妬してしまう。彼の素晴らしさは誰もが知っている。トロントに戻ったら、できるだけ彼に勝てるよう努力するつもりだ。

だが今夜は我々のチームの選手だった。彼を指導できるのは喜びだ。それに、彼はコーチとしてもレベルが高い。彼は正しいことを繰り返しチームに指示していた。くだらないことは一切言わなかった。ハドルを組んだときには、守備で相手を抑えるためにチームメイトを鼓舞し、力を与えていた。私が彼に「ファウルで止めるか?」と聞いたら、「いいえ、コーチ。俺たちが相手からファウルを取りましょう」と答えた。

彼の言うことなら、いや、素晴らしい選手が言うことなら、その通りにしたい。素晴らしい選手が信じるアイディアなら、そうした考えを持っているのなら、その通りにしたいと思うもの。彼に敬意を表したい。

それにKDも素晴らしい姿勢で試合に臨んでいた。2人のスーパースターが正しい姿勢で臨めば、ほかの選手もそれに倣わないといけない。

――デマー・デローザンとカイル・ラウリーとの対戦について聞かせてもらえますか?

辛かった。(チーム・レブロンの)HCとしてチームの選手たちに、彼らに対抗し、プッシュするよう声を上げないといけなかった。申し訳ない気持ちにさせられた。

ただ、彼らがチーム(ラプターズ)を追い込み、引っ張ってくれているからこそ、私たちはリーグでもトップチームの1つと言われるようになった。彼らは息子同然。愛している。ここまで辿り着いた彼らを、複数回もオールスターに選出された彼らを誇りに思う。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ