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史上初の黒人NBA選手、E・ロイドが86歳で死去

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史上初めてNBAの試合に出場した黒人選手、アール・ロイド(1928年4月3日生まれ)が現地26日、86歳で亡くなったとAP通信が報じた。

身長196cmのフォワードだったロイドは、1950年にNBAドラフト9巡目で指名されたワシントン・キャピタルズでNBAデビュー。ロイドの4日後にNBAデビューを果たしたナサニエル"スウィートウォーター"クリフトン、黒人選手として初めてNBAドラフト指名を受けたチャック・クーパーらと並ぶ、NBAにおける黒人選手のパイオニアとして知られている。

1955年にシラキュース・ナショナルズの一員としてNBA優勝を達成したロイドは、チームメイトのジム・タッカーとともに黒人選手として初めてNBAタイトルを獲得。通算成績は560試合出場、平均8.4得点、6.4リバウンドだった。

ロイドはキャピタルズで1年プレーした後、兵役のため1951-52シーズンを欠場し、翌シーズンからナショナルズで6年間プレー。1958-59シーズンからの2年間はデトロイト・ピストンズに所属し、1960年に引退している。2003年にはバスケットボール殿堂入りも果たした。

AP通信は、ロイドの出身校であるウェストバージニア州立大学が彼の死亡を認めたものの、死因など詳細はわかっていないとしている。また、同大のブライアン・ヘンフィル学長が、「市民権運動における歴史的な地位を得ただけでなく、アメリカに平等性をもたらした偉大な人物」と、ロイドの功績を称える声明を発表したことを伝えている。

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