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アメリカ代表のマイク・シャシェフスキーHC、健康上の問題で五輪での指揮困難となる可能性も

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1980年からデューク大男子バスケットボール部ヘッドコーチ、2005年からアメリカ代表HCを務めるマイク・シャシェフスキーが、健康上の問題によりリオ五輪で指揮を執れない可能性があると、USAバスケットボール・チェアマンのジェリー・コランジェロが明かした。

NBA.comのスコット・ハワード・クーパー記者によれば、シャシェフスキーHCは2月初旬に病院で左ひざの検査を受けるため2日(日本時間3日)に行なわれたジョージア工科大戦を欠場したが、ひざの状態は思わしくなく、トレッドミルやエアロバイクなどの器具を使った負荷テストができなかったという。

シャシェフスキーHCもデューク大も詳細を発表していないものの、コランジェロは万が一に備え、代行HC候補を検討していると話している。

リオ五輪終了後にはサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHCが後任に就任することが発表されているが、コランジェロがポポビッチHCに就任を前倒しで頼むか、もしくは現在の代表スタッフであるシラキュース大のジム・ベーハイムHC、シカゴ・ブルズ前HCのトム・シボドー、オクラホマシティ・サンダーのモンティ・ウィリアムズ・アシスタントコーチの誰かに代行HCを任せるかどうかはわかっていない。

コランジェロは、現時点で騒ぎ立てるのは時期尚早とした上で、「現段階では(HC交代は)考えていない。コーチK(シャシェフスキーHCの愛称)がデューク大のシーズン終了後ひざの手術を受ける意向なのは知っている。必要なら対処するが、もしもの事態に備えて考えていることはある。ただ、これも不要になる可能性もあるし、この件について協議する必要さえなくなるかもしれない」と、語った。

リオ五輪での男子バスケットボールは8月6日(同7日)開幕予定で、17日(同18日)に準々決勝、19日(同20日)に準決勝、21日(同22日)に決勝という日程で戦う。

13日(同14日)に69歳になったシャシェフスキーHCは、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪で金メダル獲得に貢献したほか、2007年のFIBAアメリカ選手権、2010年のFIBA世界選手権(現FIBAワールドカップ)、2014年のワールドカップ優勝にチームUSAを導いている。

原文:Health concerns could knock Coach K from Olympics by Scott Howard-Cooper/NBA.com(抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ