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マブス新人デニス・スミス「守備を学びたい」

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ダラス・マーベリックス新人のデニス・スミスは、今季オフェンスの舵取り役という重責を担うようになるだろう。しかし、それと同時に1年目からNBAを代表するポイントガードを相手に、守備でも求められる部分は多い。

8月14日(日本時間15日)、NBAは2017-18シーズンの試合日程を発表した。スミスのNBA公式戦デビューは、10月18日(同19日)にホームで行なわれるアトランタ・ホークス戦になる可能性が高く、デニス・シュルーダーとマッチアップすることになる。その2日後の20日(同21日)にはホームでサクラメント・キングスと対戦し、同じく新人ポイントガードのディアロン・フォックス、ベテランのジョージ・ヒルと対峙する。スミスにとってまず一つ目の試練は、キングス戦後にやって来る。

21日(同22日)にはヒューストン・ロケッツのクリス・ポール、23日(同24日)にはゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー、25日(同26日)にはメンフィス・グリズリーズのマイク・コンリーというオールスター級の選手とマッチアップするからだ。そして28日(同29日)には、ホームでフィラデルフィア・76ersを迎え撃ち、今年のドラフト全体1位指名選手マーケル・フルツと相対する。11月にはワシントン・ウィザーズのジョン・ウォール、クリーブランド・キャバリアーズのカイリー・アービング、オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックとの対戦が続くなど、スミスは早くもNBAトップクラスのポイントガードを相手に守備でも貢献しなければならない。

マーベリックスの試合日程

スミスのディフェンスについて、マブスのリック・カーライル・ヘッドコーチは「リーグでプレイするようになる新人で、試合ペース、パワー、スピードが異なるNBAでのディフェンスに即対応できるだけの準備を完全に整えている選手はいない。これが事実だ。しかしデニスは、コートに立つからには攻守両面で存在感を発揮しなければいけないということを理解している」と言う。

「自分と同じポジションの選手にアタックするのは重要なことだが、それと同時に、その選手を抑えないといけない。そのためには、チームメイトが力を貸してくれるチームのシステムを完璧に理解しないといけない。その部分が、彼にとって最も大きな学びの一つになると思う。オフェンスに関しては、彼の映像を見る限り、自然に対応できるだろう。だがNBAレベルのディフェンスは、これまでと異なる対応が必要な部分だ。学ぶことは多い。だが彼はそれを理解している。対戦相手は、期待のルーキーに対して厳しくぶつかってくる。その点も彼はわかっているし、きっと楽しみにしていると思う」。

19歳のスミスは、ノースカロライナ州立大学で唯一過ごした昨季、1996-97シーズンのエド・コタ以来初となる、1年生でACC最多の平均18.1得点をマークした。その他4.6リバウンド、6.2アシスト、フィールドゴール成功率45.5%、3ポイントショット成功率35.9%を記録したほか、1.9スティールという成績を残し、相手のパスをカットする能力、ターンオーバーを誘う技術に秀でていることも証明した。猫のような敏捷性を持つスミスにとって、NBAレベルでのディフェンスに対応する上で学ぶことは多い。しかし、開幕から強豪との対戦が続く日程が、学習スピードを速める効果をもたらすかもしれない。

スミスは、ドラフト指名を受けた6月「ディフェンスを学びたい」と話した。

「昨季のチームで推し進められた部分ではなかったからね。昨季のメンバーでは、よりオフェンスに重点が置かれていた。つまり、チームとして守備に関して多くを学べなかったということ。僕は今季ディフェンスに関して大いに学びたい。NBAでプレイする方法を学ぶ上で、守備が主要な部分になると思う」。

原文:Mavs’ Dennis Smith Jr. will face gauntlet at point guard to start his rookie season by Mavericks.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ