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2年目の飛躍が期待されるマブスのジャスティン・アンダーソン

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ダラス・マーベリックスでのルーキーイヤーを良い形で終えたジャスティン・アンダーソンには、2年目のさらなる成長が期待されている。

昨年のドラフト全体21位でマブスから指名されたアンダーソンは、すぐにリック・カーライル・ヘッドコーチの信頼を勝ち取れたわけではなかった。同じポジションには、ベテランのウェス・マシューズとチャンドラー・パーソンズの存在があったからだ。

流れが変わったのは、パーソンズが右ひざの負傷でシーズン終了となってからだ。カーライルHCがアンダーソンを先発に起用した3月28日(日本時間29日)のデンバー・ナゲッツ戦では、24分の出場で11得点、4リバウンド、2アシスト、1スティール、2ブロックをあげ、97-88での勝利に貢献した。日々レベルアップし続けるアンダーソンの姿を目にしているカーライルは、2年目の2016-17シーズンの活躍を期待している。

「このまま成長し続けて欲しい」と、NBA TVに語ったカーライルHCは、2年目のアンダーソンについて、こう続けた。

「若い選手には、レベルアップするための経験が必要だ。昨夏、チームに彼が加わったとき、彼は才能のある素晴らしいアスリートで、良いディフェンダーだった。シュートも打てた。しかし、我々のシステムを学ぶ時間が必要だった。シーズンが開幕してからも、彼はひたむきに努力し続けた。シーズン終盤にけが人が出たとき、彼はフルタイムの先発の座を掴んだ。チームがプレイオフに進出できた要因の1人が彼だった。だからこそ、夏の間も練習に取り組んでいる姿勢を評価している。彼はハードワーカーで、プレイすること、チームの一員でいられることを心から楽しんでいる。チームの未来にとっても、彼は重要な選手の1人だ」。

先発に定着後の4月には、出場時間も平均26.3分にまで上昇した。アンダーソンは、レギュラーシーズン最後の7試合で平均7.3得点、6.3リバウンド、1.6アシスト、1.1ブロックを記録。オクラホマシティ・サンダーとのプレイオフ・ファーストラウンドでも個人成績を伸ばし、第5戦で敗退したシリーズで平均9.4得点、4.0リバウンド、1.4アシストの活躍を見せた。敗退が決まった第5戦では、14得点、4リバウンド、1アシスト、1ブロック、3スティールという成績を残したが、アンダーソンは決して満足してはいない。

7月にラスベガスで開催されたサマーリーグでは、5試合に出場して平均16.0得点、7.0リバウンド、2.6アシストを記録した。だが、トレーニングキャンプが始まれば、マシューズ、そして新加入ハリソン・バーンズとの競争に勝たなければいけない。アンダーソンは、昨季終盤に勝ち取った出場機会から学び、カーライルHCから信頼を勝ち取り、毎試合プレイする時間を与えられるような選手になりたいと言う。

「現実は、こういうことだと思う。9月にはトレーニングキャンプに戻ってきて、ウェスリー・マシューズが片方のウィングでプレイし、ハリソン・バーンズがもう一方のウィングでプレイする。殿堂入り確実なダーク・ノビツキーが彼のポジションを確保している」。

「僕にとってベストなのは、このプロセスを通じて成熟できるということと、どういう部分で必要とされているかを知れること。それを練習で試して、実戦でもやってみる。高いレベルの積極性を持って取り組む。それと同時に、適切な形でやるということが大事なんだ。正しい姿勢でプレイする。僕は、そこに集中しているよ」。

原文:Mavs coach Rick Carlisle hopes to see Justin Anderson ‘keep building’ entering Year 2 by Earl K. Sneed/Mavs.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ