NBA

モーリス・ハークレス、カーメロ・アンソニーとのトレード交換要員という噂にも動じず

Author Photo
Sporting News Logo

ここ数か月話題に上ることの多いカーメロ・アンソニーを含むトレードの噂は、アンソニーに対してのみ影響を与えているわけではない。その交換要員として名前があがっている選手も余波を受けているからだ。アンソニーの移籍先候補の一つにはポートランド・トレイルブレイザーズの名前もあるのだが、交換要員として噂されているモーリス・ハークレスは、『New York Daily News』に対し、噂の類は気にしていられないと語った。

現在もポートランド・トレイルブレイザーズの一員であるモーリス・ハークレスは、ニューヨーク・ニックスとのトレードに含まれるという噂を気にしていない。憶測段階の話を気にしてためになることなど何もないからだ。

ハークレスは「噂に巻き込まれたって、何にもならない」と言う。

「もし(トレードが)成立すれば、そういうこと」。

セント・ジョーンズ大学出身のハークレスは、マネージメントエージェンシーのGotham Hoopsと共同でBoys & Girls Club of Metro Queensで開催するスキルズ・アカデミーに参加するため、地元ニューヨークに滞在。同イベントの最終日には、参加した64人の生徒たちに勉強道具をプレゼントする。参加する生徒の存在は、24歳のハークレスにニューヨークのサウス・ジャマイカで過ごした時代を思い起こさせるという。

ハークレスは「ここでキャンプを開催したかった。僕も彼らのような子供だったんだ」と語った。

今のところ、ハークレスのチームはブレイザーズ以外にない。ラガーディア空港から約6時間のフライトで到着するポートランド国際空港のある街で、ハークレスは安定したキャリアを送っている。オーランド・マジックからブレイザーズにトレードされたハークレスは、昨季平均10得点、フィールドゴール成功率50.3%を記録。3ポイントショット成功率も上昇した。

ハークレスは、ローテーションから漏れたマジック時代について「オーランドは再建段階で、コーチ(ジャック・ボーン)が解雇されたり、色々とあった」と振り返っている。

「ポートランドではシステムがしっかりしていたし、球団も上手く機能していた。今は快適だね」。

関係筋によれば、選手としてレベルアップしたからこそ、ハークレスがアンソニーを含むトレードの交換要員として噂されているという。ブレイザーズとニックスのトレードになるのか、もしくは3チーム間トレードになりアンソニーがヒューストン・ロケッツに移籍するのかはわからないが、いずれにせよ成立すればハークレスはニックスにトレードされると見られている。

ブレイザーズと3年3100万ドル(約33億9000万円)という契約を残しているハークレスは、キャリア全盛期にいるため、アンソニーと同ポジションの選手として魅力的な選択肢の一人であることは間違いない。それでも尚、このトレード成立までには越えなければならない障壁がある。第一に、アンソニーがブレイザーズへのトレードでは契約に含まれるトレード拒否権を破棄しないと言われている。そして、第3のチームとしてアンソニーがロケッツに移籍するトレードに加担することをブレイザーズが嫌がっている。

ブレイザーズのバックコート、デイミアン・リラードとC.J.・マッカラムは、アンソニーを勧誘したことを公にしているが、ハークレスの代わりになる選手として考えているのなら、交換要員にあげられている側からすれば居心地の良くない話だ。しかしハークレスは気にすることもなく、マッカラムと週末にニューヨークで練習する予定と語った。

だが偶然にも、先週マンハッタンでアンソニーと練習するマッカラムの姿が確認されている。

原文:Harkless doesn’t concern himself with 'Melo rumors by NBA.com(抄訳)


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ