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再建から3年目にして転換期に入ったマジック

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オーランド・マジックが9月25日(日本時間26日)にトレーニングキャンプ前のメディアデイを設け、選手たちが取材に応じた。

ここ数年低迷期を経験したマジックだが、ビクター・オラディポ、トバイアス・ハリス、ニコラ・ブチェビッチ、エルフリッド・ペイトン、アーロン・ゴードンが経験を積み、今年のドラフトでは即戦力と謳われるマリオ・ヘゾニアの指名に成功した。そして、新ヘッドコーチに就任したスコット・スカイルズHCは、ディフェンスの立て直しを目標に掲げ、「被フィールドゴール成功率をリーグのボトム3からからトップ5に改善したい」と宣言。

中心選手へと成長したオラディポも、チームが次のステップに進む時期と語る。

「もう言い訳をする時期は終わり。これからは勝つときだ」。

今オフにチームとの延長契約にサインしたハリスも続く。

「チームとしての転換期にしないといけない。このことについては(チームとして)話してきたけれど、単純に時間が経てば起こることではないんだ。目標を達成するにはやらなくてはいけないことがたくさんある。詳細に目を配って、昨シーズンから改善させる必要があることに取り組む。(チームの転換期については)話してきたことだけれど、あとは僕らがコート上で、コーチが指示することをやれるかどうか」。

スカイルズHCは、過去20年間でレギュラーシーズン中の被FG成功率がトップ5だった全100チーム中94チームがプレーオフに進出しているというデータをあげ、守備の改善が再建に欠かせないと強く主張した。

「うちの選手の身体能力、特にペリメーター内の選手の能力が高い以上、もしディフェンスで相手を止められなければ、チームの良さを手放してしまっているということ。守備でボールをプッシュし、相手を追い詰める。その上でボールを奪い、チームが求めるペースを作る必要がある。われわれが求めるアイデンティティは、相手が対戦を嫌がるチームであること。徹底した守備で相手を追い詰め、ボールを奪えば即相手陣内に攻め入る。もしこれを実現できれば、良いシーズンになるだろう」。

GMのロブ・ヘニガンは、ここ3年のドラフトでオラディポ、ゴードン、ペイトン、そしてヘゾニアを獲得し、若く、身体能力に優れるチームを作った。主力選手の成熟に加え、スカイルズHCの経験と指導力が合わさった今、再びエリートチームへの道を歩もうとしている。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ