キャリア15年目にして最高潮の調子を維持し続けるレブロン・ジェームズ

キャリア15年目にして最高潮の調子を維持し続けるレブロン・ジェームズ

独力でキャブズをNBAファイナルへ導く

クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズがバスケットボールのコートで見せることをうまく表現する方法は尽きてしまった。

個人としても、チームとしても、彼の経歴は賛辞に満ちている。すでにバスケットボール界において確固たる地位を手にし、歴代最高を巡る議論を呼ぶのも当然だ。ただ、今回は、その地位に関する話題を脇に置き、今季の彼が成し遂げてきたことだけを評価してみよう。

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5月27日(日本時間28日)、ボストン・セルティックスとのプレイオフ、イースタン・カンファレンス・ファイナル第7戦で、ジェームズがそのレガシー(遺産)において最も見事な章を書き加えたのは間違いない。

今季はジェームズにとって、キャリアで最も大変なシーズンとなり得た。NBAでのキャリアにおいて最悪のサポーティングキャストたちだったかもしれない、非常に平均的で安定しないキャバリアーズのロスターを、それでも4年連続のNBAファイナルへと導いたのだ。

シーズンの始まりは、キャバリアーズにとって良いものではなかった。デイビッド・グリフィン前GMの退任は大きく、カイリー・アービングはトレードを志願した。そして彼がセルティックスへと去り、(当時は称賛を浴びた)コービー・アルトマン新GMの打った策はキャバリアーズにとって大失敗に終わる。

アイザイア・トーマスはでん部の負傷から戻っても苦しみ、ジェイ・クラウダーはフィットしなかった。アルトマンGMはトレードでロスターの見直しを迫られ、トーマスとクラウダー、さらにドウェイン・ウェイドとデリック・ローズを放出し、ジョージ・ヒル、ジョーダン・クラークソン、ラリー・ナンスJr.、ロドニー・フッドを獲得した。プレイオフのわずか2か月前の再構築だった。本命チームにとって普通のことではない。

しかも、健康問題でタロン・ルー・ヘッドコーチがレギュラーシーズンの多くの試合で指揮を執れず、ケビン・ラブは手の骨折で20試合を欠場。JR・スミスはアシスタントコーチにスープを投げつけた。

キャバリアーズは継続的に混乱状態にあった。シーズン後にジェームズがキャバリアーズを去るとの推測はヒートアップしていった。

ポストシーズンになると、キャバリアーズはまた新たに問題の数々を抱え、インディアナ・ペイサーズには敗退寸前まで押しやられた。ファーストラウンド敗退を回避できたのは、ジェームズが3試合で40点超えを記録したからだ。

カンファレンス・セミファイナルでトロント・ラプターズをスウィープしたキャバリアーズは、NBAファイナル進出を懸けてセルティックスと対戦した。完敗でシリーズ連敗スタートとなったが、第3戦からジェームズが平均35.6得点を記録。特にケビン・ラブの出場時間が5分間に終わった第6戦とラブが欠場した第7戦では、46得点、11リバウンド、9アシストに、35得点、15リバウンド、9アシストをマークした。


我々は、最大の山場でこそジェームズの超人的なパフォーマンスを期待するようになっている。彼の素晴らしさは、彼だけではなく、リーグのほかのスターたちにとってもアンフェアな期待を生んでいるのだ。にもかかわらず、レギュラーシーズンで全82試合に出場し、通算5万4000分以上プレイしても、ジェームズは今なお力を発揮し続けている。

シーズンを通じて問題解決に苦しんできたキャバリアーズは、ラプターズをスウィープして調子を取り戻したが、セルティックスとの対戦で再び問題が浮上した。守備ができず、レブロン以外の得点源がなかった。ジェームズもすべてをやり続けることはできない。

だからこそ、見事な歩みだったのだ。歴史を紐解いてみて、今のキャバリアーズほど、一人の選手に頼っているファイナル進出チームがあっただろうか。ジェームズがいなければ、彼らはおそらくロッタリーチームの(プレイオフに出場できない)レベルだ。だが、ジェームズがいると、再び優勝を競う位置につける。

NBAファイナルでも、キャバリアーズは圧倒的に不利と予想される。だが、2006-07シーズン以降で初めて、ジェームズは優勝しなくても彼にふさわしい賛辞を得られるかもしれない。

彼はすでに、多くの人が不可能と考えたことを成し遂げてきたのだ。一人でチームを背負い、ファイナルへと導いたのである。

NBAファイナルで何があろうと、ジェームズはすでに我々をまたも唖然とさせてくれたのだ。美辞麗句や変化に富んだ描写は必要ない。あるのはただ、リスペクト(敬意)だ。

原文: LeBron James was only constant in Cavs' season of chaos by Sporting News(抄訳)​

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