15年前、レブロン・ジェームズがセントビンセント・セントメアリー高校でダンクをし出したころ、評論家はマイケル・ジョーダンと比較した。だがそれは、適切な比較ではなかったかもしれない。
12月29日(日本時間30日)のボストン・セルティックス戦を前に、ジェームズは自身とNBA優勝6回を誇るシカゴ・ブルズのレジェンドとを比較する熱に冷や水を浴びせた。30日(同31日)に32歳になるジェームズが、この歳のときのジョーダンとの比較を問われたときのことだ。
ジェームズは『Cavs.com』で「ノー。(ジョーダンは)もっとスコアラーだった。当時の彼はかなりポストワークをしていたはずだ。でも、僕らのプレイは異なる」と述べている。
「彼の肉体と僕のそれは違う。僕らのプレイとはまったく似ていない」。
両選手はそれぞれフェイダウェイでジャンプショットを放つ。だが、ジェームズはコーナーから、ジョーダンはトップで相手を抜いてからだ。ジェームズは、自身とジョーダンが似ていないと考えている。ジェームズは「僕らはショットも違う」と述べた。
「(ジョーダンは)僕よりフェイダウェイの際にもっと高い。彼の得意な動きだったことは間違いない。でも、僕らのプレイは全く異なる」。
彼の言うとおりだ。比較が必要なら、ジョーダンはジェームズよりもコービー・ブライアントのようだった。少なくとも、彼らはそれぞれコンスタントに3ポイントショットを打っていた。
ジョーダンがパスをしなかったと言うのはアンフェアだろう。だが、彼にはジェームズのようなビジョンがなかった。守る選手を苦しめる能力や、ペイントを突き進む力はなかった。ジョーダンはスキルや洗練されたショットに頼っていたのだ。一方、ジェームズは同じようなサイズの多くのNBA選手たちよりもフィジカルが強い。
この比較はもう、終わりにすることができるはずだ。
原文: LeBron James says his game 'completely different' than Michael Jordan's by Sporting News(抄訳)