NBA

レブロン・ジェームズ「2年連続の対戦は滅多にないこと」

Author Photo
Sporting News Logo

6月1日(日本時間2日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの2016 NBAファイナル第1戦を翌日に控え、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズが、会見でファイナルへの意気込みなどを語った。


――数週間前、シーズンMVPについて話をした際、あなたの返答はステフィン・カリーを軽んじるような内容で、ステフの返答も含め、世界中のメディアが取り上げた。昨年のファイナルでも対戦したことで、あなたたち2人の間にライバル関係は芽生えたのだろうか?

まず、その質問に答えたこと自体が過ちだった。どういう風に報道されるかをわかっていたからね。そして、僕がステフについて語ったフレーズは、本来の意味から曲解された。彼の反応は当然だ。僕自身も、同じような立場に立ったことがある。ステフは紛れもなく、このリーグのMVPだ。素晴らしいバスケットボールプレイヤーだ。彼がリーグでやっていることは、本当に素晴らしいと思う。

僕が聞かれた質問は、「もし自分の意見を示せるとしたら、最も価値があるということと、MVPの違いは何だと思う?」いうものだった。それで意見を言ったまでで、皆がそれを記事にした。

ライバル関係については、何とも言えないな。競技にとっては良いことだと思う。どのスポーツにとってもね。僕とステフの関係をライバルと表現するのは難しいんじゃないかな。それより、もう少し小規模な関係性を示す表現があれば、良いかもしれない。

2年連続で対戦できるポジションに立てるのは滅多にない。皆さんも記事を書けるし、僕たちは再び対戦できるし、世界中の人たちが話題にできる。そういう会話の一部になれて、嬉しく思うよ。

――レブロン、ボクシングの世界では、1度負けた相手と戦うことを希望するケースが多い。ファイナルで対戦するチームは、あなたにとって重要だった? 仮に(オクラホマシティ)サンダーが勝ち上がっていたとしても、同じ心境だった?

重要ではなかったね。プレイオフを通じて、ウェストの状況を見て、どのチームと戦いたいかなんて考える余裕はない。それは、僕たちの戦いを軽視することになる。対戦したデトロイト(ピストンズ)、アトランタ(ホークス)、トロント(ラプターズ)のこともね。

僕たちは、自分たちの仕事に集中していた。ファーストシリーズ、セカンドシリーズ、カンファレンス・ファイナルで4勝をあげることに集中していた。どのチームと次に対戦することになっても良いように、準備していた。だから、(どのチームとファイナルで対戦するかは)問題ではなかった。

――アンダーソン・バレジャオは、シーズン途中に(ポートランド・トレイルブレイザーズに)トレードされ、最終的にNBAファイナルで対戦するチームと契約した。以前、「お気に入りのチームメイト」と言っていた選手と、優勝をかけて対戦することについて、どう思っている?

良い行ないをする人には、良いことが起こるもの。いずれにしても、彼はファイナルまで辿りついていた。

彼はキャリアを通して、多くのことを成し遂げ、チームのために尽くしてきた。今のポジションに彼がいるのは、彼と、彼の家族にとって素晴らしいこと。起こったことに関係なく、彼はこの場に辿りついていた。

――キャブズに復帰したとき、多くの人に、クリーブランドとキャバリアーズに優勝をもたらしてくれると思われた。どうやって過度なプレッシャーを軽減することができた?

僕は重圧云々という話に巻き込まれたりはしないんだ。プロフェッショナルというキャリアを通じて、期待を上回ってきた。

僕は貧困層の多い街で育ち、片親という環境で育ったことで、成功とは逆方向に進んでしまう可能性が高かった。僕と母だけの生活だったからね。つまり、僕が成し遂げたことのすべてが成功なんだ。

バスケットボールと真摯に向き合い、大好きな競技を楽しくプレイして、チームメイトと共に結果に生きてきた。だから(プレッシャーは)さほど感じていない。


2016 NBAプレイオフ試合結果


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ