NBA

レブロン・ジェームズ「過去の優勝より3度目の優勝のほうが大きい」

Author Photo
Sporting News Logo

NBAファイナル史上初となる、1勝3敗からの大逆転優勝からわずか1か月半あまり――。

レブロン・ジェームズは、シーズンオフ中に過ごす自宅のあるロサンゼルスに滞在し、2016-17シーズンに向け、心と身体をリセットしている。
 
故郷クリーブランドを本拠地とするクリーブランド・キャバリアーズに復帰してから2年、ジェームズは球団にとって悲願の初優勝にチームを導いた。また、クリーブランドのプロスポーツ史にとっても、1964年に優勝したブラウンズ(NFL)以降初、実に52年ぶりとなる栄冠を地元にもたらした。
 
マイアミ・ヒート時代の2012年、13年に達成した2連覇と合わせ、今回の優勝はジェームズにとって3度目の栄冠だ。ジェームズが子供の頃から憧れ、尊敬しているマイケル・ジョーダンは、現役時代に6度の優勝を達成した。これまでジョーダンと比較されることについて語ることは少なかったものの、ジェームズは、ロサンゼルスで開いたバスケットボールキャンプ中、参加した子供たちの前で、「僕のモチベーションは、今もずっと背中を追い続けているシカゴのゴーストなんだ」と、ジョーダンの存在について語った。
 
Sports Illustratedのインタビューでも、ジェームズは、「自分のキャリアはマイケル・ジョーダンのキャリアとは完全に異なる」と、話している。
 
「彼が経験してきたことと、自分が経験したことは全く違う。彼が成し遂げたことは本当に信じられない。この目で見てきたからわかっている。彼のことは心から尊敬しているよ。彼のような偉大な選手と肩を並べられたら嬉しい。もし、僕が史上最高の選手になれたら、それはとてつもないことさ」。
 
優勝回数でジョーダンに追いつくにはあと3度の優勝が必要になるが、球団史上初優勝、前年王者ゴールデンステイト・ウォリアーズを破り、NBAファイナル史上初となる1勝3敗からの逆転勝利を収めたことで、今後ジェームズは、別格の存在として見られるようになる。
 
ジェームズはそのインタビューで、自身にとって3度目の優勝の意味について、こう語っている。
 
「1度、2度目の優勝より、3度目の優勝のほうが大きい。優勝に至るまでの全ての過程が、その大きさを表しているからね」。


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ