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レブロン、チームの姿勢に警鐘

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11月25日(日本時間26日)に敵地でトロント・ラプターズに敗れ、早くも今季4敗目を喫したクリーブランド・キャバリアーズが、同試合後、レブロン・ジェームズ、ジェームズ・ジョーンズらを中心に選手だけのミーティングを持ったと、ESPNが伝えた。

今季喫した4敗はいずれもロードでの試合ということもあり、キャブズのリーダーであるジェームズは、チームのメンタルの強さに疑問を投げかけている。試合終了後も表情から苛立ちが感じ取れたジェームズは、「気持ちの問題」と、語った。

「これはチーム内で起こること。僕はそういう環境で育ってきた。持っているか、持っていないかのどちらか」。

昨季はリーグトップレベルだった守備も、ラプターズ戦では機能しなかった。第4クォーターだけで3度、後半を通じて6度もファウルを犯してプレイを止めても、バスケットカウントを取られた。

トリスタン・トンプソンは、「もしファウルでプレイを止めるのなら、意味のあるものにしないといけない」と、コメント。

「誰かを批判しているわけではないんだ。ただ、アンド1を簡単に与えてはいけない。それは容認できることではない。その責任は僕、Kラブ(ケビン・ラブ)、アンディ(アンダーソン・バレジャオ)にある。僕らがソフトなプレイをしてしまっているからだ」。

第4Qのオフェンス内容も乏しく、フィールドゴール18本中わずか5本の成功に終わった。試合後、デイビッド・ブラット・ヘッドコーチは、カイリー・アービング(左ひざ)、イマン・シャンパート(右手首)、ティモフェイ・モズゴフ(右肩)、マシュー・デラベドーバ(左ふくらはぎ)の離脱、選手たちの疲労を敗因にあげたが、ジェームズはブラットHCの主張に賛同していない。

メディアから負傷が敗因かを聞かれたジェームズは、「違う。それは受け入れられないこと」と、答えた。

今季はイースタン・カンファレンス所属のチームが開幕から好調を維持しており、15チーム中11チームが勝ち越している。イーストよりも競争力が高いと言われているウェスタン・カンファレンスで同条件を満たしているチームは、現時点で5チームのみだ。競争力が増している以上、ジェームズとジョーンズら勝負の厳しさを知るベテランは、危機感を持つことが重要と主張。ブラットHCの統率力に問題はないと話したジョーンズは、選手の姿勢について、こう指摘した。

「集中力やメンタリティーを安定させないといけない。コーチ、スキームなどが原因ではない。これは僕たち選手が毎試合で自覚して、行動することだから」。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ