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レブロン・ジェームズが休養問題に言及「自分が関わると問題視される」

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NBAが、スター選手の休養を“重要な問題”として認識し始めた。クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズは、世間の関心を集めているこの議論で自身が批判の対象になっていると感じている。

3月21日(日本時間22日)、ジェームズはリポーターに対し、以前から他チームも主力選手に休養を与えていたと主張した。しかし、リーグを代表するスター選手であるジェームズが休養問題に関与してから情勢は変化しつつある。

ジェームズは『ESPN』に対し、「一つ考えてもらいたいことは、(サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチは)同じことを10年、12年、あるいは15年やり続けていて、『ポップ(ポポビッチHCの愛称)が取った行動の中で最も優れた決断』と称賛されている」と話している。

「彼は適宜、主力選手を休ませて、5回も優勝している。それで称賛されている。ところが、ポップほどの実績と名声を持たないHCが同じことをすると槍玉にあげられてしまう。だから僕は、うちのHC(タロン・ルー)が選手たちを休ませる理由を持てるように勝ち続けないといけない」。

キャブズが3月18日(同19日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦でジェームズ、カイリー・アービング、ケビン・ラブを休ませた1週間前の11日(同12日)、ポポビッチHCとゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、ファンからの注目度が高く、全米中継もされた両チームの対戦で主力選手に休養を与えた。

キャブズの選手起用法を問題視したNBAは、クリッパーズ戦から2日後の20日(同21日)、今後は選手の休養を事前にリーグに通達しなければペナルティが科される可能性があることを伝えるメモを各チームに送付している。

ジェームズは「自分が関与すると議論が白熱するのはわかっている」と言う。

「もしこれが他の選手に関することだったら、大して関心を持たれないし、すぐに話題にもならなくなる。ところが自分が関わると、状況が一変してしまう」。

休養のため今季5試合を欠場しているジェームズは、アダム・シルバー・コミッショナーの意見に異論はないとしつつも、メモに書かれた内容を疑問視している。

「アダムは素晴らしい人で、彼がリーグのために行なっている仕事に感謝している。ただ、(チームのオーナーが選手起用法に関与することが)どう生かされるのかわからない。どうして今回の件がこれだけの問題になっているのか理解できない。僕が数試合休んだからという理由かい?」。

シルバー・コミッショナーは各チームに送付したメモの中で、スター選手の休養がファン、スポンサー、リーグへの評価、試合に臨む姿勢に与える影響の大きさを各球団が理解していない可能性を危惧し、球団オーナーが選手の休養に関する決定に関与しないのは不適切と記した。

原文:LeBron James believes NBA rest debate blew up only because he's involved by Joe Rodgers/Sporting News


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