レブロン・ジェームズが言葉を発せば、人の注意が向く。それだけに、未だに契約がまとまらないフリーエージェントのJ.R.・スミスとクリーブランド・キャバリアーズとの交渉に関するジェームズのコメントに注目が集まるのも理解できる。
9月30日(日本時間10月1日)、ジェームズはメディアに対し、「2年続けて僕にとって大事な友人の一人がこの場にいない状況のままシーズンを迎えたくはない」と、語った。
「チームのリーダーとして、そして僕個人としても、また同じことを経験するのは嫌だね。チームにとって大事なピースである選手との問題を、またトレーニングキャンプ中に経験したくはない」。
ジェームズが言う“また”とは、昨年FAだったトリスタン・トンプソンを指している。キャンプが始まってもキャブズと交渉がまとまらなかったトンプソンは、結局キャンプに参加しなかった。
スミスは、キャブズから年俸1000~1100万ドル(約10億1380~11億1500万円)規模の契約を提示されたが、それを拒否したと報じられている。今季シューティングガードの選手の平均年俸は1120万ドル(約11億3500万円)で、キャブズが提示したとされる金額はそれを下回っている。ジェームズはスミスを支持する立場に立ち、キャブズがスミスの要求を受け入れる必要があるという考えを示した。
「交渉事はいつだって両サイドが絡むものだけれど、J.R.は自分のパートをこなした。毎日練習に参加して、クリーブランドにとって模範的な市民になり、ファンにとってお気に入りの選手になった。それは僕たちが理解していることだと思う。それに、いつの間にか(クリーブランド)インディアンスの年間チケットホルダーになっていたよ」。
「彼がいなくて寂しいね。僕たちは彼と練習できなくて寂しい。チームにとって大きな存在だから、(契約を)成立させる必要があると思う」。
キャブズに対し発した、「成立させる必要がある」というジェームズのメッセージが持つ意味は大きい。チームが聞く耳を持つかは今後の結果でわかることだが、キャブズGMのデイビッド・グリフィンは、今週初めに、「(スミスの獲得を検討している他チームより)優位性があり、非常に魅力的なオファーを提示した」と、語った。
原文:LeBron James calls out Cavs for role in J.R. Smith's contract talks by Jordan Heck/Sporting News