6月1日(日本時間2日)にオラクル・アリーナで行なわれたNBAファイナル2017 第1戦は、ホームのゴールデンステイト・ウォリアーズが113-91でクリーブランド・キャバリアーズを下した。
試合後の会見に出席したキャブズのレブロン・ジェームズが、試合内容を振り返った。
――第3クォーターに何が起こった? その時点ではまだ逆転可能だったように見えたが、第3Q後半からウォリアーズが一気に流れを持っていった。
第3Q云々ではなくて、試合全体を通しての問題。前半から自分がターンオーバーを犯したことがきっかけになった。僕はターンオーバーを犯さないことに誇りを持っているのに、今日は多すぎた(8回)。
ターンオーバー20回で相手に21点を許し、ペイント内でも56点を決められた。3ポイントラインの守備は良かったと思うけれど、それ以外は相手が素晴らしかった。
――今日のウォリアーズにおいて一つだけ突出していたことを挙げるなら、何? スピードや、その他のこと?
KD(ケビン・デュラント)。
――過去2年のファイナルではウォリアーズでプレイしていなかったデュラントが残したインパクトは?
昨年の時点でも歴史上最高レベルのラインナップを誇るチームだった。それは昨季のレギュラーシーズン、ポストシーズンを見ても明らか。そこに彼のようにオフェンスに秀で、バスケットボールIQの高い選手が加わったことが全てだ。
彼がいなかったらとか、そういう類の話ではない。これが結果なんだ。対処法を見つけないといけない。チームにとって非常に厳しい試練になる。それは間違いない。
――(ロサンゼルス・クリッパーズ)ドック・リバース・ヘッドコーチは、ウォリアーズは対戦相手に3Pを意識させていると指摘していた。今日の試合では、3Pへのディフェンスを意識し過ぎて、インサイドをオープンな状態にしてしまったようだが、リバースHCが指摘する状態に陥ってしまった?
いや、そうではないね。自分たちが原因。先ほども触れたけれど、試合を通じて20回もターンオーバーを犯していたら勝ち目はない。敵地で、しかもウォリアーズを相手に20回もターンオーバーをしていたら勝てるわけがない。それ以外にも、トランジションから大量点を許してしまったしね。彼らは、ファストブレイクから27点も決めている。
――カイリー(アービング)とあなたがアイソレーションから仕掛ける場面が多かった。もう少しボールを動かす必要があると感じた?
それがチームのプレイだからね。そういうプレイがチームをここまで導いたんだ。1試合20アシスト以上は記録したい。ボールを動かして、ショットを決めないといけない。それはわかっているんだ。
ただ、アイソレーションからのプレイも、チームを助けてきた。この3年間はチームに成功をもたらしてくれた。それでも、同じことばかり繰り返すわけにはいかない。それはチームの守備も、チーム自体の流れも良くないものにしてしまう。ただ、チームのプレイの一つということだ。
――オフェンスが普段通り機能せず、今日のようにターンオーバーを続けてしまった場合、どうやって立て直す?
いくつか方法はあると思う。まず、トランジションを止めないといけない。今日の試合では、3Pライン寄りに動いてしまって、ダンクを決められた場面があった。KDを含め、2、3人に決められたと思う。彼らのトランジションからのオフェンスは非常に脅威だ。コートをダッシュして3Pを決めてくるし、こちらの守備に強いプレッシャーをかけてくる。
ただ、何よりもボールを止めることが大事。ボールを止めた上で、もし相手の選手が3Pライン上にいたら、そこで対処すれば良い。