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開幕後も継続してディフェンス強化に取り組むレイカーズ

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10月21日(日本時間22日)に行なわれたフェニックス・サンズとのプレシーズンゲーム最終戦に94-98で敗れた後、ロサンゼルス・レイカーズのルーク・ウォルトン・ヘッドコーチは、2016-17レギュラーシーズン開幕後も試合序盤から相手にリードを広げられるようなら、引き続き先発ラインナップに手を加える姿勢を明確に示した。

指揮官のメッセージがチーム全体に伝わったのか、ヒューストン・ロケッツとの2016-17レギュラーシーズン開幕戦を4日後に控えた22日(同23日)の練習後、ウォルトンHCは先発陣を「非常に優れている」と、称賛した。

新人ブランドン・イングラムは、「ルークは今日の練習で、これまでと異なる手法を用いていた」と、練習後にコメント。「特に先発陣のプレイに力を注いでいた。皆も、これまで以上のエネルギーと情熱を持って練習に取り組んでいたよ」。

特に目を引いたのは、プレシーズン期間中リーグ最多となる平均13.6リバウンドを記録したジュリアス・ランドルだった。実戦形式の練習でトリプルダブルを達成していたかもしれないと、練習後にウォルトンHCが話したほどだ。

「彼はボールをプッシュしていたし、オープンな状態ではリムにアタックしていた。自分が前に出て行けない状況ではガードのためプレイメイクに徹していた。彼に今日のようなプレイができることは、チーム全員が知っている。常に今日のようなプレイを彼にさせられるかどうかが重要なんだ」。

ウォルトンHCの考えはチームに浸透している。特に、ディフェンスに対する意識は強い。オフェンス強化も重要な要素ではあるのだが、ラリー・ナンスJr.は、リーグ27位の平均失点(106.9)を記録した昨季と比べて、チームディフェンスが著しく向上したと話している。

「昨シーズンはオフェンスもディフェンスも、リーグ下位の数字だったからね。でも、今シーズンは全員がディフェンスに力を注いでいる。昨季の10倍はレベルアップしているよ」。

チーム意識の変化は、これまで守備に対する評価が平均以下だったニック・ヤングさえ、ディフェンスに熱心に取り組んでいることからも見て取れる。ナンスJr.によれば、チームメイトたちは練習中にヤングを「ブルース・ボウエン」と呼ぶこともあれば、冗談を交えゲイリー・ペイトン、カワイ・レナード、デニス・ロッドマン、トニー・アレンと比較しているという。

これまでのキャリアで3ポイントシューターとしての評価も高められていなかったヤングだが、プレシーズンではチームベストとなる3P成功率(48.8%)を記録。ナンスJr.は、「彼は点を決めるために生まれたような選手。彼が放つシュートの中には、実際にボールがフープを通過するまで、『おい、何やっているんだよ?』と思ってしまうものもあるくらい」と、ヤングの非凡な得点感覚について語る。

ナンスJr.は、今季の目標としてディフェンスでリーグトップ15に入ることを掲げた。また、個人としても昨シーズン抱えていたひざの負傷が癒え、3年ぶりに右足を軸に跳躍できるようになったことを明かしている。

「ひざの状態はどんどん強くなっているよ。自信を持ってプレイできているし、全てにおいて順調。健康の面では、凄く良い状態だね」。

原文:Lakers Aim for Defensive Improvement and More In Regular Season by Joey Ramirez/Lakers.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ