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Dリーグにクリッパーズの新チーム、ドック・リバースは「能力を磨いて重要な経験を積める」

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ロサンゼルス・クリッパーズとNBA Dリーグは5月15日(日本時間16日)、カリフォルニア州オンタリオを拠点に2017-18シーズンの「NBAゲータレードリーグ」(Dリーグ)に参戦するチームをクリッパーズが買収し、運営すると発表した。

チーム名は「アグア・カリエンテ・クリッパーズ・オブ・オンタリオ」。これにより、2017-18シーズンのDリーグは26チーム制となる。すべてNBAの球団が保有・運営する。

Dリーグのマルコム・ターナー会長は「Dリーグが26チームとなり、我々が目指す30チームにさらに近づくエキサイティングな日となった」と喜びを表した。

「今日の発表は、コート内外で若い才能を成長させようというNBA球団が重視する価値の新たな一例だ。喜んでスティーブ・バルマーとクリッパーズ、アグア・カリエンテ・バンド・オブ・カウィラ・インディアンズをDリーグファミリーに歓迎したい」。

アグア・カリエンテ・バンド・オブ・カウィラ・インディアンズは、カリフォルニア州パームスプリングスを拠点とする連邦政府公認の部族で、アグア・カリエンテ・カジノ・リゾートを保有・運営する。アグア・カリエンテ・カジノ・リゾートはクリッパーズの現スポンサー。

クリッパーズのバスケットボール運営部門代表兼ヘッドコーチであるドック・リバースも、「クリッパーズにとって素晴らしい日だ」と喜んだ。

「インランド・エンパイアに独自のDリーグチームを持つことは、バルマーがこの球団にもたらした一流の組織をつくり、勝利するための投資と努力の新たなる一例だ。これで我々はホームの近くで若い選手たちやスタッフメンバーが能力を磨き、重要な経験を積めるようになる」。

新チームはロサンゼルスの西40マイルに位置するオンタリオのシチズン・バンク・アリーナで24試合を戦う。2008年にオープンした同アリーナは、カリフォルニア州南部インランド・エンパイア最大のアリーナで、アメリカンホッケーリーグのオンタリオ・レインのホーム。

クリッパーズのビジネス運営部門代表を務めるジリアン・ザッカーは、「アグア・カリエンテ・バンド・オブ・カウィラ・インディアンズと協力し、非常に競争力のあるプロバスケットボールチームをインランド・エンパイアにもたらすことができ、我々は誇りに思っている」と胸を張った。

「この地域はすでにクリッパーズに対する大きな情熱を示してきた。オンタリオに我々のチームを置くことで、その熱意に報いるとともに、手ごろな価格で家族が地元で楽しめるようにすることで、これらのファンとのつながりを深め続けられる」。

アグア・カリエンテ・バンド・オブ・カウィラ・インディアンズのチェアマン、ジェフ・L・グルッビは、「クリッパーズとの協力でバスケットボールの新チームをつくることにとても興奮している」と述べた。

「我々の名を持つスポーツチームができることは、今日の我々の存在や歴史、文化の重要性を認める大変な名誉だ。NBAとDリーグで初となる」。

Dリーグは今季、92選手がプレイ。NBAのレギュラーシーズン終了時点で、NBAでプレイしたDリーグ経験を持つ選手は199名(NBAの44%)に及んだ。

現在のクリッパーズでは2選手がDリーグを経験している。ブライス・ジョンソンはソルトレイクシティ・スターズで6試合に出場し、平均19.3分間のプレイで12.2得点、6.5リバウンドを記録。ダイヤモンド・ストーンはスターズやサンタクルーズ・ウォリアーズで計13試合に出場し、平均21.7分間のプレイで16.2得点、7.0リバウンドをマークした。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ