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コービー・ブライアントがリオ五輪代表候補からの辞退を明言

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1月16日(日本時間17日)、ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントが、リオ五輪に出場するアメリカ代表候補から辞退することを発表したと、AP通信が伝えた。

AP通信によれば、同日ソルトレイクで行なわれるユタ・ジャズ戦前に会見を開いたブライアントは、代表候補辞退の意向をUSAバスケットボール・チェアマンのジェリー・コランジェロ、代表チーム・ヘッドコーチのマイク・シャシェフスキーに伝えたという。

ブライアントは、代表候補辞退の理由について、若い選手がオリンピックという舞台を楽しむ時期と話した。

「現役引退を発表してから、僕は若い選手のことを、これまでと異なる見方で見てきた。彼らこそ、バスケットボールの未来であることを受け入れた。彼らこそリオ五輪に出場するべきだ。彼らこそ、皆さんがプレイするのを見るべき選手で、応援するべき選手だ。彼らこそ、この競技がどこに向かっているかを示さなければいけない選手たちなんだ」。

「僕は良い時間を経験させてもらった」。

ブライアントは、14日(同15日)に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦後、ウォリアーズのリアンドロ・バルボサから「リオで会おう」と言われた際、「振り返って、『そうはならないよ』と答えた」という。

通算得点でNBA歴代3位の記録を保持しているブライアントは、仮に12名で構成される代表ロスターに加わったとしても、負傷により試合に出場できるかわからないため、金メダル獲得を目標とする代表に迷惑をかける可能性があると、辞退の理由について話している。ただ、仮に代表チームから協力を要請されれば、選手以外の立場で協力する考えはあると言う。

「もし代表から、選手たちに話をするよう頼まれれば、そうする。僕は自分たちの国を愛しているし、母国のためにプレイすることは素晴らしいこと。ただ、自分の口から最後と言えば、それで終わり」。

20年目のシーズンを最後にコートから去ることを決意したブライアントは、今季も負傷と戦いながらプレイを続けている。4月に最後のレギュラーシーズンを終えた後、8月の五輪に向けて調整を続けるのは至難の業と判断し、代表候補からの辞退を決断した。

ブライアントは過去アメリカ代表として国際大会で36試合に出場し、全勝という戦績を残した。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ