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コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズとの思い出を語る

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Kobe LeBron

ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントにとって、2月10日(日本時間11日)にクイッケン・ローンズ・アリーナで行なわれるクリーブランド・キャバリアーズ戦は、レブロン・ジェームズと現役最後に戦う機会になった。試合前のインタビューに応じたブライアントが、ジェームズとの思い出ついて語ったとAP通信が伝えている。

幼い頃にはオハイオ州アクロンの自宅の壁にブライアントのポスターを貼っていた少年がNBAでプレイするようになり、2人は互いに認め合う友人となった。

NBAで20年プレイし、現役生活に別れを告げる準備を整えているブライアントは、インタビューを受けた際、ジェームズのキャリア年数を改めて知り、驚いたようだ。

「今季は彼にとって10年目かな? 11年? え、13年だって! もう完全にベテランじゃないか。不思議な感じがするよ。僕にとっては、彼はまだリーグにやって来たばかりに感じられる。もうそんなに経つのか……間もなく引退しても不思議ではないね」。

ブライアントがジェームズに初めて会ったのは2002年で、当時まだ高校生だったジェームズとオールスターゲームが開催されたフィラデルフィアで顔を会わせたという。

「彼と話をしたのを覚えているよ。あまりにも多くのことが彼に押し寄せていた時期で、試合に集中するよう助言した。自分の仕事に集中すれば、ほかのことはすべて解決されるとね。僕が彼に言えることで最も重要なアドバイスだったと思う」。

NBAでは同じチームでプレイすることはなかったが、アメリカ代表として共にオリンピックに出場し、金メダル獲得に貢献した。2008-09シーズンにはファイナルでレイカーズとキャブズが対戦する可能性もあったが、バスケットボール界が待ち望んだマッチアップは実現しなかった。

ブライアントは、「残念ながら、僕たちの道が交わることはなかった」と言う。

「僕はただ勝ちたかった。誰と対戦するかなんて気にもしていなかった。(対戦が実現しなかったことは)ファンにとっては不愉快だったかもしれないね。もし実現していたら素晴らしいマッチアップになっただろうから。選手としての観点で言わせてもらうと、誰と対戦するかはあまり問題ではない。ただ、優勝を勝ち取りたいだけだから」。

ブライアントは、新人時代の1997年にクリーブランドで開催されたオールスターゲームのことをよく覚えていると話す。当時のオールスターゲームにはNBA史上最も偉大な50人に選ばれた選手が多く出場したため、ブライアントは放心状態だったと、当時を振り返っている。

「ホテルや会場の周りを歩くだけで、偉大な人たちと顔を会わせた。彼らを見て育ったからね。映像を見て、本を読んで育った。そんな人たちが周りにいることが凄いと思った」。

そのブライアントにとって最後のオールスターゲームが、14日(同15日)、エア・カナダ・センター(カナダ・トロント)で開催される。

「色々な選手と会って、話をするのが待ちきれない。どれだけの選手が育ったのか、バスケットボールが進化を遂げたのかを見るのが待ちきれない。レブロンは、僕からしたら若者なんだ。彼に今季が13年目かなんて聞けないよ。彼の後の世代、(ケビン)デュラント世代、(ステフィン)カリー世代、彼らの間にも多くの世代が台頭してきている。凄く楽しい大会になるだろうね」。

「僕が初めてオールスターゲームに出場したときのことを想像して欲しい。18か19歳の少年がロッカールームでitty-bittyの短パン姿のジョン・ストックトンを見たり、(チャールズ)バークリーや、クライド・ドレクスラーや、ゲーリー・ペイトンがいたんだ。僕はまだ19歳の子供だったからね」。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ