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最後のオールスターを終えたコービー・ブライアント「素晴らしい時間を過ごせた」

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Kobe Bryant

2月14日(日本時間15日)にエア・カナダ・センターで行なわれた第65回NBAオールスターゲームに出場したコービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)が、試合後メディアの質疑に応じ、現役最後の球宴について語った。


家に帰ってから子供たちに最後のオールスターゲームについて聞かれたら、何と説明する?

子供たちは会場に来ていたからね。ベンチのすぐ近くの席から試合を観ていたし、試合中も娘たちと話していたから。彼女たちも僕と同じように楽しんでいたよ。娘たちは、僕が朝4時に起きてワークアウトをして、練習に行って家に帰ってくる姿を見てきた。父親として、ハードワークが何を与えてくれるかを子供に見せられるのは素晴らしいことさ。

アレン・アイバーソンとシャック(シャキール・オニール)が今年の殿堂入り最終候補に残った。彼らはあなたにとっても大きな意味を持つ存在だと思う。彼らについて聞かせてもらえる?

シャックの方が僕個人にとって、より大きな存在だね。彼とは一緒に何年もプレイして、3度も優勝を勝ち取った。バスケットボールにおいても、僕個人においても、彼の存在は大きい。
AIは、競技者として、現役時代に異常なほどのテンションで僕と対峙した。彼はこの競技に取りつかれているような選手で、彼をどう抑えるかを考えないといけなかった。今週彼に会ったとき、「僕をどれほど追い詰めたか知らないだろ」と伝えたよ。最近の人は彼の現役時代を知らないから、どれだけの選手だったかをわかっていない。ディフェンスする側にとってどれだけ厄介だったか。彼ら2人が(最終候補に)残って嬉しいよ。

今日の試合に出場した感想は? とても楽しんでいたように見えたし、優れたプレイも見られたと思う。

彼らと一緒にプレイできて楽しかった。笑って、冗談を言い合ってね。それに、パウ(ガソル/シカゴ・ブルズ)とポストプレイで1対1もできた。ブルズがロサンゼルスに来たときの埋め合わせができたよ。それでも、すべてが楽しかった。素晴らしい時間を過ごせたよ。とても素晴らしい、最高の時間を過ごせた。

試合前にオスカー・ロバートソン、ビル・ラッセルと話した内容を教えてもらえる? それから、あなたやAIがNBAでプレイするようになったとき、マジック(ジョンソン)を含め多くの人があなた方の世代がバスケットボールにとってどういう存在になるかを心配する声があった。それらを経験した今、あなたがプロになった当時と比較して、現代のバスケットボールはどういう時期を迎えていると思う?

オスカーとは年に何度か話す程度で、ビル・ラッセルとは頻繁に話をしている。ビルは僕にリーダーシップや、競争心についての素晴らしい助言をくれる。だから日常的な話をしたり、あとは僕個人に関する情報で変更したものがあったから、これから連絡を取るため彼に伝えていたんだ。彼がロサンゼルスに来るときは会いましょうとか、そういう話さ。
いつの時代も同じだけれど、毎年自分よりも若い世代がリーグに入ってきて、上の世代は下の世代について、「彼らは何もわかっていない。彼らがリーグをダメにする」とか言うけれど、それはいつの世も変わらない。リーグに入った頃、僕たちはまだ子供だった。ただプレイしたいだけの子供だったし、AIはアグレッシブだったからね。それまでとは異なる世代、文化だったんだ。でも、最終的には良い形に収まったと思うよ。デイビッド・スターン(前コミッショナー)がドレスコードを改めた時期で、それが良かったと思う。今のバスケットボールは素晴らしいよ。

オールスターブレイク後にプレイオフ進出や優勝という目標が見えない中でプレイするのは、あなたのキャリアの中でも稀なことだと思う。どういうアプローチで残りの27試合をプレイするつもり?

前半よりも良い後半にしたい。前半の戦績を忘れて取り組みたいね。このブレイク明けには気持ちを一新して取り組みたい。気持ち的には0-0の状態で迎えて、今よりもレベルアップできるかどうかを見たい。シーズンが進むに連れて、フリーエージェントのことや、レイカーズに注目してくれる選手も出てくる。彼らにとってレイカーズのロスターが魅力的で、ポテンシャルを感じると思ってもらえるようにしたい。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ