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コービー・ブライアントとシャキール・オニールが久々に共演

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コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)とシャキール・オニールが、8月31日(日本時間9月1日)に放送された、ポッドキャストの"The Big Podcast With Shaq"で共演を果たし、レイカーズでプレーしていた当時について語った。

番組のホストとしてブライアントを迎え入れたオニールは、番組の冒頭に、「まずは、これを言っておきたい。たしかにこれまで、僕らの関係について、“最も得体の知れない”、“最も論争を呼ぶ”、“最も話題になった”と言ってきた。僕らは最も支配的なワンツーパンチだった。ただ、理解して欲しいことは、僕はコービーを嫌っていないし、彼も僕を嫌っていない。当時は僕も若かったし、彼も若かった。それでも、4年で3度優勝できたのだから、多くのことが間違っていたとは思わない。とにかく、僕がコービーを嫌っていないということだけはハッキリさせておきたい。僕らは意見が合わず、議論になったことも多かった。でも、それが、僕らを刺激したんだ。以前、どうしてフィル・ジャクソンは、僕らの間に1度も入らなかったのかを考えたことがあった。彼は、もしコービーが僕について何か言えば、僕が腹を立てることを知っていた。その逆も然りだ。それでも、僕らの関係性は機能した。今日は番組に来てくれてありがとう」と語ると、「僕らはクレイジーなことも色々と言ってきたけれど、それが楽しくもあった。なぁ、君は当時、楽しいと思っていなかったかい?」と、続けた。ブライアントも当時を振り返り、こう語っている。

「たしかに楽しんだ面もあった。僕らの場合、顔を突き合わせて意見を言い合ったから、見解の相違が特別なものになった。チームメイトに影でコソコソと言うのではなくてね。もし、そういう行動を取っていたら、それがチームにとってのガンになってしまう。当人同士が直接話し合って、自分が考えていることを伝えて、意見が異なるということを認めれば良い。それで先に進めれば、チームは本来の姿を保てる。難しい状況を乗り越えられたとき、チームは成長しているものだよ。以前よりも勢いがつくしね。2度目の優勝のときは、それが僕ら2人を突き動かしたと思う」。

一緒にプレーした4年間では、プレーオフ1回戦から優勝まで15勝1敗という驚異的な戦績を残した2001年のチームが最強と認めた2人による話は、2002年のウェスタン・カンファレンス決勝、サクラメント・キングスとの第7戦が行なわれた当日の午前3時に、オニールがブライアントに電話をかけたというエピソードについても及び、ブライアントが当時を回想した。

「本当のことだよ。シャックは、いつでも起きているような状態だった。当時僕らは、頻繁に同じようなことをやっていたよ。僕ら2人がチームのエンジンで、引っ張る存在だったから、ランダムな時間に連絡を取り合っていた。チームメイトをプッシュするためにも、僕らが同じレベルで繋がり合えていたことを確認しないといけなかったんだ」。

現代のNBAは、以前と比べて“ソフト”になったというオニールの指摘について意見を求められたブライアントは、「100%同意する。僕も、以前同じことを言った。オリンピックでプレーしたときに感じたけれど、NBAよりもフィジカルが強いと感じた。昔のNBAは、世界で最もタフで、強いリーグだったのに、いまは違う。7フッターの選手たちに何が起こってしまったのか、わからないよ。昔は、7フッターの選手の中でトップ5か6に入る選手の名前をすぐに言えた。今の選手で、そういう存在がいるか考えてみたらいい」と返答。

久々に2人が揃った番組の最後には、オニールがブライアントにエールを送った。

「コービー、君のことは愛しているし、会えなくて寂しい。僕は、一緒にプレーした時間を楽しんだ。一緒に7回優勝できていたらと思うけれど、これが現実さ。それでも、僕らは最もリスペクトされ、レイカー史上で最も支配的なワンツーパンチだ。これからも、僕らについて語られ続けるさ。愛しているよ、ブラザー。来季の幸運を祈っている」(オニール)。

「ありがとう。感謝しているよ、ブラザー」(ブライアント)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ